めぐるめぐるよ

最近ちょっと金銭的な問題があってあまり本屋さんに行っていませんでした。
昨日久々に「書泉グランデ」の2階に上がって唖然愕然茫然。
ちょっと、何と言いましょうか、あえて辛口で言ってしまえば、書泉グランデは本屋さんであることを放棄した、という気がしました。
ライトノベル、コミック、ゲーム、ホビー、アイドル。
これは本屋さんのラインナップではありませんよね。
バラの本の棚(園芸コーナー)もどこかに移ったのか無くなったのか、探す気にもならずに帰ってきました。
数年前から兆しはありました。
本を厚手のビニール手提げに入れてくれなくなり、可愛いオリジナルの栞をくれなくなったのは、日本経済低迷で納得はしていました。
しかし、何度かの売り場改造でその度に本が減っていくのは見ていて悲しいものでした。
活字離れが叫ばれて、本がいかに売れないかは想像がつきます。
学生時代からずっとずっと通った本屋さんが無くなる(に等しい)のは本当に残念です。
私のもうひとつの行きつけである三省堂も、1階の一角が雑貨売り場になりました。
そして以前は置いてあったバラの雑誌が置いていなかったりしたこともありました。
買いに行っても空振りならAmazonで買っちゃうわよ!と私だって思ってしまいます。
三省堂はこの先どの方向へ進んで行くのでしょうか。
神保町に数多くある古本屋さんも、少しずつ減っています。
表通りも本屋ではなく、昔には無かった飲食店が目立つようになりました。
10年後、20年後、30年後、本の街神保町はどうなってしまうのでしょうか。
バラの古本ももう買えなくなるかもしれません。(既にかなりの量買いつくした感はありますが・・・)
時代は変わりますね。
まわるまわるよ。

コメント

  1. Keiko より:

    2000年来 人と仲の良かった本が無くなるかもしれないというのは恐怖ですね。
    こちらでも小さな本屋さんは姿を消し、スーパーの一角などで息を継いでいるのはサッカー関係の雑誌や調理、芸能人話題のものばかり、いわゆる本とはいえないものです。
    なんでもこちらの学校では本を取りやめてタブレットで授業するとかすでにしているとか(息子が学校へ行かなくなってちょっとその辺りの情報収集がおろそかですが)

    でも・・・本棚に目をやって背表紙を眺めながら、その本の内容や読んだ時のことなどに思いを馳せるなんてことや、手にとって紙の質感を感じることなども人間にとっては重要な事だと思うのですがねぇ。なにかそれに変わる素晴らしい物が将来生まれるのでしょうか?

    • ラ・ロズレ より:

      日本でもタブレットを使っている学校が話題になっています。
      最初から本の概念に欠ける子供たちが大人になると、また世の中変わるのでしょう。
      グーテンベルクが活版印刷発明なんてことを、タブレットで勉強するとは、グーテンベルクさんも嘆いているかもしれません。
      もっとも、昔買った本をPDF化してiPadで読んでいる私ですから、あまり偉そうに言えませんけれど。。。

  2. もも より:

    私がグランデに行ったのはずい分前のことですが、あの頃すでに迷走が感じられましたね。
    そんなふうに変わってしまったなんて、もの悲しいものを感じます。
    うちの町の本屋さんもどんどん閉店しているし、残った本屋さんは本以外のものも売るようになっているし、時代の変化をいやがおうにも感じますね。

    バラの古本で思い出したんですけど、洋書のバラの古本が1冊手元にありまして、私がもっていても宝の持ち腐れだし、ヤフオクで売ろうかなぁと思っていたのでした。
    それをすぐに忘れちゃうんだけど(笑)。

    • ラ・ロズレ より:

      品揃えが多い大規模本屋さんだっただけに、その変貌がやたらと目立つのですよね。
      洋書のバラの古本って私が持っていない本だったりしません?
      念のためにここを見てみていただけませんか?
      http://www.roseraie.jp/books/books_eng.html
      この後にもいくつか買いましたが・・・

      • もも より:

        加藤さんへの私信をブログ記事にしてしまいました。^^
        http://mattariomomo.seesaa.net/article/405008571.html

        バラをめでる本ではなく、レシピ本です。
        お手元にありそうな本ではないと思うんですが…。

        • ラ・ロズレ より:

          確かに、私はガーデナーでないので、バラと生活は英国人のようには結びついていません。
          従ってレシピは未知の世界です。
          というか、そういう楽しみ方をするかどうかが西洋と東洋の違いでもあるような気がしないでもなく・・・。
          そういう本を選んだという事実がももさんの意識の高さを表していると思います。
          売るのは勿体無い!

  3. あえか より:

    ご近所の本屋さんも何件辞められたことでしょう。
    本を読む人が減っただけでなく、
    雑誌やマンガですら紙ベースで読む人がいなくなっていますしね。
    万引き(窃盗と呼んだ方がいいと思いますが)の額もすごいと聞くと、
    送料を持ってでもネット販売の方が利がいいのかな、と思います。
    目的なくても、本屋さんをぶら~っとするの好きなんですけど、
    なかなかそれもできなくなってしまいますね。

    • ラ・ロズレ より:

      本屋さんをぶら~、、、あぁそれ懐かしい気がします。
      中学だったか高校だったかの頃、近所の小さな本屋さんの棚を隅から隅まで眺めて時間を過ごすのが好きでした。
      今はネット検索の便利さに私も抗いがたいです。
      確かに本を探すのはネットは便利ですが、なんとなく無駄そうに見えるお店でのぶら~っとする時間に意味もあったような、・・・うーん、無かったか?^^;