ローザリアンの本棚(3)

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少女漫画には薔薇はつきもの。ベルサイユのバラでなくたって少女漫画の主人公は薔薇を背景に背負って登場します。でも、ほとんどの場合それは「薔薇」というだけであって”どんな”薔薇であるかは問題にされていません。
ローザリアンともなるとそれがどんな種類の薔薇なのか気になったりしませんか?
そんな中、薔薇の名前がハッキリとでてくるものをひとつ紹介します。
青池保子さんといったらもう有名な漫画家さんですし、美形の登場人物が薔薇を背負ってくることにかけては天下一品の方ですのでご存知の方も多いかもしれませんが。
「エロイカより愛をこめて」の外伝的お話しに「Z(ツェット)」があります。
NATOのエーベルバッハ少佐の部下A(アー)、B(ベー)・・・ときてぺーぺーのZ(ツェット)くんのお話しですけれど、まあ、そんな説明はすっ飛ばしましょう。
第1話に出てくる悪役のおにーさん(もちろん美形の)は薔薇好きで青薔薇なんかを作出しようとしている薔薇の館の主だったりします。物語の中に実際に出てくる薔薇の名前は「フレイミング・ウェイブ」「スターリング・シルバー」「サマー・サンシャイン」それに「ウドンコ病」や「黒点病」なんていう言葉も(笑)
そして彼が作出したという青薔薇は「ルシアン・ブルー」。Z(ツェット)くんが彼と共に撃った”青薔薇”を見て少佐がひと言。「失敗作だな、おれには白にしか見えん」
きゃははは・・・大笑いしました。だってその青薔薇ってスターリング・シルバーから作ろうとしていた薔薇なんですもの。昔この漫画を読んだ時にはここはきっと何気なく通り過ぎてしまった場面だと思います。でも今なら笑える!
薔薇好きの方々ならおわかりですよね。スターリング・シルバーは青薔薇といっても名前の通りかなりグレーに近いんです。白にしか見えん、って少佐ったら的を得すぎですよ。
念のため私がバラ園で撮影した実物も貼っておきます。
(スターリング・シルバー)
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薔薇好きでないとなんのこっちゃ?な話しですが、まあ、マニアっていうのはこんなものでしょう(笑)
ローザリアンの本棚に是非「Z(ツェット)」を1冊オススメします。
(我が家の本棚、タテヨコナナメに本が積み重なっています。。。)

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