百椿

百椿図を見てきました。
 
120208_01
(根津美術館 2/12(日)まで)
 
江戸時代は園芸の楽しい時代です。色々な園芸ブームがありました。
その中のひとつが椿ブーム。
百椿図は、当時の著名人の和歌や俳句などと一緒に100余種の椿が描かれている巻物?(約24メートル)です。
図鑑と違って見栄えも大切な作品ですから、椿が籠に入れられたり扇に乗せられたりと様々にアレンジメントされているのも楽しめます。
 
100余種の園芸種の椿は、
赤白ピンク絞り・・・色で目立ったのはオレンジ色でしょうか、黄色・青色・黒色系統は無い花なのですね。
形は、一重八重カップ咲きポンポン咲き小輪大輪しべ派手・・・で、意外と皆椿っぽさを残していました。変化朝顔などは何の花?というくらい原型をとどめていなかったりしますけれど。それに葉はほとんど似たような感じのままです。朝顔は葉もワケがわからないことになったりしていましたっけ。
そういえばバラも葉はそれほど形が変わりませんね。草と木では変化の仕方が違うのでしょうか?
 
パンフレットには、100種以上の椿は遺伝的に安定していなかったためか現在は伝わっていない花もあると書いてあります。
そうでしょうね、江戸時代だし。
現代のバラだって、遺伝的安定という理由ではなく、もっと良いバラを開発したいという理由で、どんどん新しい種類に更新されていってしまいます。
花の命は、いろいろな意味で、短いものだったりします。
 
江戸時代の椿マニアさんはどんな方たちだったのでしょうね。
ずらーりとコレクションしたりしていたのでしょうか。
もう置く所ないけどまた買っちゃった~なんて、ね(^^)

コメント

  1. Keiko より:

    本当に江戸時代の園芸ブームはとっても活発だったようですねー
    >椿が籠に入れられたり扇に乗せられたりと様々にアレンジメントされているのも楽しめます
    それらが写真ではなく、詳細画なわけですからたいしたもんですよね。
    >草と木では変化の仕方が違うのでしょうか?
    そう言えば草本の中には同じ仲間だと言われてもそんなはずはない!と言いたくようなのがありますね。
    葉っぱは言うなら家系の象徴みたいなものだからせめて残してもらいたいと思いますよね。(笑)
    とにかくまた良い体験をなさいましたね。
    自分で育てて満足しているだけじゃなく、あちこちの植物園へは出かける、蔵本には惜しげも無く大枚をはたく、そうしてこのようなお勉強にも余念がない、
    ロズレさんのような方がほんとうの意味での園芸家なんでしょう。

  2. ラ・ロズレ より:

    なんだかんだ言って結局清楚なオールドローズや原種の人気が盛り返したりするのですから、原型がわからないほど「奇抜」な方向には走らないで欲しいです。バラはそこまで変化しそうにはありませんが。
    朝顔だって普通のがいちばん可愛いと思うのですけれどねぇ?
    私は肉体労働をするお庭を持たないので、せめて頭くらい使わないと。
    あ、でも、たしかに”大枚”も使っちゃってる~^^;;;;;