世界バラ会儀2006

古本屋さんで日本ばら会さんの「ばらだより」増刊号を入手しました。
2006年に大阪で開催された「世界バラ会議」アジア初開催記念号です。
6年も前のことになりますが、探してもあまり情報が無かったことなので、今ここで、今年開催された国際ヘリテージローズ会議の余談のつもりで記録を残しておきたいと思います。
【開催スケジュール】
2006年5月9日~22日
5月9日~11日 プレツアー
5月11日     登録受付、コンベンションツアー、ローズショープレスプレビュー
5月12日     コンベンションツアー、ローズショー(一般公開)、各委員会
5月13日     コンベンションツアー、ローズショー(一般公開)、各委員会
5月14日     講演会、コンベンションツアー、ローズショー(一般公開)、各委員会
5月15日     コンベンションツアー、歓迎レセプション
5月16日     講演会、コンベンションツアー、各委員会
5月17日     講演会、コンベンションツアー、各委員会、フェアウェルディナー
5月18日~22日 ポストツアー
プレツアー、コンベンションツアー、ポストツアーは名所旧跡巡りです。
もちろんバラ園は「MUST」です。
国際ヘリテージローズ会議と同じですね。
プレツアー
   福山バラ園、厳島神社、錦帯橋、西条での酒蔵見学、倉敷美観地区、鷲羽山、
   RSKバラ園、後楽園
コンベンションツアー
   ・中之島バラ園、東洋陶磁美術館、靱公園バラ園、夕食、車窓からの大阪城見学
   ・第23回全国都市緑化おおさかフェア、東大寺、興福寺での薪能見学
   ・姫路ばら園、姫路城、平安神宮神苑、三十三間堂、東寺、霊山寺、赤膚焼き工房、
    大和文華館、法善寺横町、道頓堀
   ・四天王寺「極楽浄土の庭」、ひらかたパークローズガーデン、伏見大倉記念館、海遊館
   ・葵祭観覧、西陣織会館、京都伝統和菓子店
   ・金閣寺、仁和寺、龍安寺、花フェスタ記念公園、長居植物園バラ園、
    花と緑と自然の情報センター
   ・法隆寺、霊山寺、松柏美術館、浜寺公園ばら庭園
ポストツアー
   ・箱根
   ・第8回国際バラとガーデニングショウ、神代植物公園、ウェルカムパーティー
   ・コースA
     東京都内観光:皇居、浅草寺、東京都庭園美術館、明治神宮(弓場含む)
   ・コースB
     京成バラ園、佐倉草ぶえの丘バラ園
実は私は見事に西日本に不案内なので、お近くの方・詳しい方は「あそこに行ったんだ~」と思っていただければ幸いです。
ポストツアーの訪問先なら全部わかりますが・・・
箱根では箱根山椒薔薇はちゃんと見られたのでしょうね?
国際バラとガーデニングショウがコースに入っているのにはちょっとびっくりでした。第8回のテーマは『英国流 庭のある暮らし』。シンボルガーデンはガートルード・ジーキルの庭でした。(個人的にはバラ柄の長靴ってスゴーイ!で盛り上がっていた回です(笑))
その他のコースは”王道”でしょうね。
次に講演プログラムです。
この冊子は開催前に出ているので当日には変更があったかもしれませんが、予定として書き写しておきます。
5月14日 テーマ:世界のバラ
  午前:日本と中国の野生バラ
    ・御巫 由紀(日本) 「日本の野生バラ」
    ・荻巣 樹徳(日本) 「ロサ・シネンシス―近代バラ発展に果たした役割」
    ・上田 善弘(日本) 「極東のバラいくつか」
    ・胡 永紅(中国) 「揚子江流域の野生バラ」
  午後:ヨーロッパとアフリカのバラについて
    ・Mrs. Odie Masquelier(フランス)
     「コンパニオン・プランツはバラに必要か(ラ・ボンヌ・メゾンの場合)」
    ・Dr. Gerald Meylan(スイス)
     「バラ試作場新花コンテスト―一般の人々に一体どんな価値があるのか」
    ・Mr. Ludwig Taschner(南アフリカ)
     「お熱(暑)いのがお好き―亜熱帯の気候に適したバラの選択」
    ・Dr.Stefan Wagner(ルーマニア)、Dr. Josef Thomas(チェコ)、
     Mr. Juraj Kuba(スロバキア)
     「東欧のバラとバラ園」
5月16日 テーマ:バラの今日と未来
  午前:バラと人間
    ・Dr. Mahmooda Hashmi(パキスタン)
     「パキスタンの歴史と文化でバラの果たした役割」
    ・Mrs. Marijke Petrich(バミューダ)
     「バミューダに見られるバラ―その起源の謎を探る」
    ・Mr. Malcolm Watson(オーストラリア)
     「オーストラリアのバラ―知られざる個性」
    ・蓬田 勝之(日本)
     「バラの香りの科学」
  午後:バラ―21世紀に向けて(1)
    ・Mr. Jacques Mouchotte(フランス)
     「メイアン社から生まれる新しいバラの香り」
    ・Dr. Viru Viraraghavan(インド)
     「バラの育成の最前線―常緑のバラ」
    ・Dr. Zhao Shiwei(中国)
     「中国におけるバラ育種と研究―どんな遺伝形質を導入しようとするのか」
    ・田中 良和(日本)
     「青いバラ:夢?現実?」
5月17日 テーマ:バラの今日と未来
  午前:バラ―21世紀に向けて(2)
    ・Mr. Kelvin Trimper(オーストラリア)
     「21世紀における環境、都市構成の変化、そのバラに及ぼす影響」
    ・Mr. Frank Benardella(アメリカ)
     「アマチュアのバラ育種:その貢献は?」
    ・Mr. Michael O’Loughlin(イギリス)
     「21世紀における英国王立ばら会とイングランドのバラ園」
    ・Dr. Hella Brumme(ドイツ)
     「ザンガーハウゼンの過去、現在、未来:21世紀に向けての計画」
これが2006年のことでした。
世界の人々が一堂に会して、ひたすらこのようなバラの話をするのがバラの会議です。
これからも定期的に会議は続きます。

写真を追加します

国際ヘリテージローズ会議で写真係りを務めたS様にたくさんのお写真を見せていただきました。
その中から人物が写っていない写真の転載許可をいただきましたので、こちらのBlogとFacebookに何枚か掲載させていただきます。
(全く同じ写真なのでこちらをご覧の方はFacebookに飛ばなくて結構です)
私が不参加で撮れなかったものと、撮り損ねた^^;ものをセレクトしました。
 
 
会議の会場入口のディスプレイ。
着物があるところが「国際会議」っぽいです。
生け花は、メイアン社の新品種「エキサイティングメイアン」の紅白です。
花の中から更に花がでてくるという”エキサイティング(=刺激的な、ワクワクさせる)”なバラです。
確か京成バラ園にはもう植えられていたと記憶しています。
 
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会場のステージのディスプレイ。
バラ会議ですから、会場にもホテルにも駅にもバラの飾りつけがありました。
 
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ボランティアの皆様が毎日お水を足したりお世話をしてくださっていました。
 
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ウェルカム・パーティー(佐倉草ぶえの丘バラ園)
バラ園内でのパーティーって素敵ですね。
 
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メニューはこんな雰囲気。
敢えて太巻き寿司があるところが国際会議的?
  
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会議場の壁にこんな紙が貼ってありました。
単にコピー用紙にプリントではないところが細やかで素敵な心遣いですね。
 
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これは会場の横の休憩室。
Rosa roxburghii Rose hip と書いてあります。日本名は十六夜薔薇です。
講義の中で中国では十六夜薔薇の実を食するという話があり、休憩時間に皆様が試食しているというひとコマです。
 
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1日目のデイツアーのコースの京成バラ園です。
お天気は良いとは言えませんでしたが、咲き揃い加減はわりといい感じのタイミングで見ていただけたのではないでしょうか。
でももしかして・・・”ヘリテージローズ”の知識豊富なメンバーの皆様はモダンローズはあまり熱心にご覧にならなかったかも?
 
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講義の演台に置かれたバラ「絆-KIZUNA」
チャリティーローズです。
ロイヤリティなどの収益金が東日本大震災の義捐金として寄付されます。
 
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2日目のデイツアー飯沼本家(昼食・酒蔵見学・庭園散策)では、このようなお酒を饗されたようです。
瓶が素敵ですね。
 
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3日目のデイツアー草ぶえの丘バラ園(お茶・バラ園見学)です。
 
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ポスト・カンファレンス・ツアーの後のフェアウェル・パーティー(ホテル日航成田)です。
人物以外の写真となると食べ物の写真になります(^^)
この会議の一番最後のイベントで、ここに掲載はしませんが、とても和やかそうに皆様固まっての記念撮影がたくさんありました。
 
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会議以外の雰囲気を少しでも感じ取っていただけたら幸いです。

ポスト・カンファレンス・ツアー

国際ヘリテージローズ会議 ポスト・カンファレンス・ツアー
2012年6月4日(月)
 08:30–ウィシュトンホテル・ユーカリ(佐倉市)発(東京湾アクアライン経由)
 10:30–鎌倉着、長谷寺・鎌倉大仏見学
 12:00–13:00昼食(鎌倉プリンスホテル)
 15:30–17:00アカオハーブ&ローズガーデン見学
 17:10–ホテルニューアカオ(熱海市)着
2012年6月5日(火)
 09:00–ホテルニューアカオ発
 10:00–元箱根で史跡観光
 11:15–11:45サンショウバラ自生地1:精進池
 12:00–12:45サンショウバラ自生地2:芦之湯フラワーセンター
 13:00–14:00昼食(ホテル小涌園)
 14:30–15:30サンショウバラ自生地3:箱根湿生花園
 15:40–16:15サンショウバラ自生地4:仙石原
 18:00–ホテルマウント富士(山中湖畔)着
2012年6月6日(水)
 08:40–ホテルマウント富士発
 10:00–11:00富士山5合目(標高2,305m、散策してタカネバラ自生地見学)
 12:00–14:00昼食・バラ園見学(河口湖オルゴールの森美術館)
 18:00–ホテル日航成田(成田市)着
 19:00–フェアウェル・パーティー
公式HPによると、サンショウバラの開花期を予想するのは難しいため、このツアーでは箱根湿生花園など、標高の違うサンショウバラの自生地をあわせて4ヶ所見学するそうです。
タカネバラの開花は通常7月下旬なので花は見られないとのことです。
ポスト・カンファレンス・ツアーには不参加なので行程表のみ記録しておきます。
国際ヘリテージローズ会議の記録は以上です。

国際ヘリテージローズ会議3日目

<保存版>
「はじめに―会議の記録について」をご一読ください。

2012年6月3日(日) 国際ヘリテージローズ会議3日目
ヘリテージローズと品種保存
08:30–09:20講義 9ピーター・ボイド(イギリス)
09:20–10:10講義 10ダイ・ダーストン(オーストラリア)
10:30–11:20講義 11サリー・アリスン(ニュージーランド)
11:20–12:10講義 12クレア・マーティン(アメリカ合衆国)
12:30–18:00デイ・ツアー(昼食付)
12:30–国立歴史民俗博物館発(車内で昼食お弁当)
13:10–14:40DIC川村記念美術館(バラを描く三人展鑑賞・庭園散策)
15:20–17:20草ぶえの丘バラ園(お茶・バラ園見学)
18:00ホテル着
20:00–カンファレンス・ディナー(ウィシュトンホテル・ユーカリ)
(時間等必ずしもこの通りではありませんが大体の目安として載せておきます。)
(国際ヘリテージローズ会議公式HP(以下公式HP)より抜粋)

【講義9 ピーター・ボイド(イギリス)】
「ロサ・スピノシシマ―先史時代から現代にいたるその自然史と人々の関わり」
ボイドさん:
シュルーズベリー博物館を退官後欧米各国でチャールズ・ダーウィンやスコッツ・ローズに関する講演を行ってきた。彼の所有するスコッツ・ローズとロサ・スピノシッシマ関連品種のコレクションは英国のナショナル・コレクションとなっている。世界バラ会連合ヘリテージローズ委員会の北欧代表。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・ロサ・スピノシシマというバラ
 ・ロサ・スピノシシマに関わる民間伝承
 ・紋章、戦争・運動の象徴
 ・栽培種
 ・『赤毛のアン』のスコッツ・ローズ
 ・描かれたロサ・スピノシシマ
 ・野生種の減少
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ロサ・スピノシシマが描かれたものの中に、私も持っている切手が紹介されていたので嬉しくなってしまいました。ニカラグア、フィンランド、アイスランドの切手です。

【講義10 ダイ・ダーストン(オーストラリア)】
「歴史に残るティーローズと現代における品種保存の重要性」
ダーストンさん:
HRIA (Heritage Roses in Australia)のメンバーで、2回の会議を実行委員として主催、世界バラ会連合ヘリテージローズ委員会代表、共著(2008年)『ティーローズ、暖地に適するオールドローズ』。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・ティーローズの紹介
 ・世界人気ティーローズ
 ・オールドローズ愛好家の業績
 ・ティーローズの収集・保存
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写真は「作出された最高のティーローズのひとつ」と紹介されたレディ・ヒリンドンです。

【講義11 サリー・アリスン(ニュージーランド)】
「ニュージーランドでもバラを栽培しています」
という予定になっていましたが、実際の講義のタイトルは
「ニュージーランドでもバラを作っています」でした。
アリスンさん:
ニュージーランド・ヘリテージローズ会の創立メンバーであり、元会長。オールドローズの世界への貢献により、ニュージーランドでは「ナンシー・スティーン・ヘリテージローズ賞」、オーストラリアでは「ディーン・ロス賞」を受賞した。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・ニュージーランドのバラについて
 ・アリスンさんの庭のバラ
   マスク(ムスク)ローズ
   ロサ・ブルノニイ
   ウィックウォー
   キュー・ランブラーとチェヴィ・チェイス
   ロサ・ラエウィガータ ・・・・・・ etc.
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何故「ニュージーランドでも」というタイトルなのかと言うと、バラが自生しているのは北半球だけだからです。南半球のバラは元々は北半球から運ばれていったバラです。

【講義12 クレア・マーティン(アメリカ合衆国)】
「公共バラ園における歴史上重要なバラの保存:その成果と難題」
マーティンさん:
カリフォルニア州サンマリノにあるハンティントン図書館・美術館・植物園のバラ園主任。「グレート・ロザリアンズ・オブ・ザ・ワールド」の講義シリーズを創設し毎年一度開催されている講演会の実行委員長をつとめる。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・ハンティントン・ローズガーデン
 ・ヘリテージローズの保存の必要性
 ・ヘリテージローズの保存方法
 ・ヘリテージローズの保存場所
 ・バラの収集
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バラを保護・保存し後世に伝えていくことは、重要な課題です。

デイ・ツアーには不参加なので記録はここまでです。

国際ヘリテージローズ会議2日目

<保存版>
「はじめに―会議の記録について」をご一読ください。

2012年6月2日(土) 国際ヘリテージローズ会議2日目
バラの歴史
08:30–09:20講義 5 イングリット・フェルデゲム(ベルギー)
09:20–10:10講義 6 グレッグ・ラウアリー(アメリカ合衆国)
10:30–11:20講義 7 王国良(中国)
11:20–12:10講義 8 ヘルガ・ブリシェ(イタリア)
12:30–17:45デイ・ツアー(昼食付)
[コース1]
12:50–15:00日本サーナ(昼食・ハーブ園見学)
15:30–17:00旧堀田邸(見学・庭園散策)
17:45ホテル着
[コース2]
12:50–15:25飯沼本家(昼食・酒蔵見学・庭園散策)
15:30–17:00羽根井邸庭園(庭園散策)
17:45ホテル着
19:00–21:00WFRS会議:代表委員会(ホテル3階ライラック・ルーム)
(時間等必ずしもこの通りではありませんが大体の目安として載せておきます。)
(国際ヘリテージローズ会議公式HP(以下公式HP)より抜粋)

【講義5 イングリット・フェルデゲム(ベルギー)】
「C・G・レーシッヒのバラの本、『写実的描写のバラ画集(植物学的解説付き)』」
という予定になっていましたが、実際の講義のタイトルは
「『ありのままに描き彩色したバラ』―カルル・ゴットロープ・レーシッヒの素晴らしいバラの本」でした。
フェルデゲムさん:
最近取り組んでいるプロジェクトは、ヘックス城におけるゲシュウィントの研究バラ園作りと、アールデコ美術館開館当初のバラ園復元のための文献調査。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・19世紀初めのバラの本
 ・カルル・ゴットロープ・レーシッヒとは?
 ・『バラ』という著書
 ・技術面からこの本をみると
 ・バラの名前
 ・個別のバラいくつか、それらについてのレーシッヒの考え
 ・レーシッヒの幾つかの原種バラの扱い方
 ・條入りのバラの混乱
 ・中国のバラ
 ・第9、10分冊
 ・最後の二分冊 11と12
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本のページの画像や、バラの絵の拡大がスクリーンに映し出されました。
デジタルの時代になったからこそ出来ることです。

【講義6 グレッグ・ラウアリー(アメリカ合衆国)】
「ロサ・セティゲラ、大草原のつるバラ」
という予定になっていましたが、実際の講義のタイトルは
「クライミング・プレアリー・ローズ(大草原のつるバラ)―ロサ・セティゲラ」でした。
ラウアリーさん:
通販専門のバラのナーセリー、ヴィンテージ・ガーデンを経営。バラ愛好家団体ヘリテージローズ・ファウンデーション(HRF)の出版担当副委員長。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・野生のロサ・セティゲラ
 ・アメリカの野生つるバラ
 ・初期のアメリカでのバラ育種
 ・サミュエル・フィーストとウィリアム・ピアス
 ・ルドルフ・ゲシュヴィントとロサ・セティゲラ
 ・ミカエル・ホルヴァス;ロサ・セティゲラに関わるもう一人のハンガリー人
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北アメリカの野ばらにはあまり馴染みがないかと思い、スライドを映したセティゲラの写真を載せました。
ラウアリーさんだけPDFファイルを使用していたのでスライドショーではなくWindows画面です。

【講義7 王国良(中国)】
「宋代の中国のバラの分類と同定について」
王さん:
園芸学博士。バラの栽培、育種、中国独自のバラの文化についての研究に取り組んでいる。現在、南京林業大学と南京農業大学の2校で授業を行っている。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・中国語のバラの語源
 ・バラの進化
 ・ルゴサの自生地
 ・宋代のバラの分類
 ・宋代のバラの同定
 ・バラ園の取り組み
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バラの字の成り立ちは、日本人には面白いですね。
アルファベット文化の方々はどう思ったでしょうか。

【講義8 ヘルガ・ブリシェ(イタリア)】
「野生種の使用に情熱を注いだ育種家〜ゲシュヴィントとレンス」
という予定になっていましたが、実際の講義のタイトルは
「野生バラを重視した二人の育種家、ルドルフ・ゲシュヴィントとルイス・レンス」でした。
ブリシェさん:
主としてチャイナローズとハイブリッド・ギガンテアからなる特色あるコレクションで知られる。世界バラ会連合保存委員会委員長、表彰委員会委員長など歴任し、現在は世界バラ会連合出版委員会委員長。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・ルドルフ・ゲシュヴィント
 ・ルドルフ・ゲシュヴィントのバラ
 ・ルイス・レンス
 ・ルイス・レンスのバラ
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ゲシュヴィントさんは「グルース・アン・テプリッツ」、レンスさんは「パスカリ」の作出者です。

デイ・ツアーには不参加なので記録はここまでです。

国際ヘリテージローズ会議1日目

<保存版>
「はじめに―会議の記録について」をご一読ください。

2012年6月1日(金) 国際ヘリテージローズ会議1日目
08:15–開会式(会場:国立歴史民俗博物館)
バラ研究における最近の話題
08:30–09:20講義 1ヴィル・ヴィララガヴァン(インド)
09:20–10:30講義 2岡木健太郎・在原温美ほか(日本)
10:30–11:20講義 3趙世偉(中国)
11:20–12:10講義 4大場秀章(日本)
12:30–18:10デイ・ツアー(昼食付)
12:30–国立歴史民俗博物館発
13:15–15:00貝殻亭(昼食・庭園見学)
15:30–17:30京成バラ園
18:10ホテル着
19:00–20:00WFRS会議:ヘリテージローズ委員会および保存委員会(ホテル3階ライラック・ルーム)
20:00–21:00WFRS会議:出版委員会(ホテル3階ライラック・ルーム)
(時間等必ずしもこの通りではありませんが大体の目安として載せておきます。)
(国際ヘリテージローズ会議公式HP(以下公式HP)より抜粋)

【講義1 ヴィル・ヴィララガヴァン(インド)】
持続可能なバラ栽培 ― インドの夢
ヴィララガヴァンさん:
化学修士で、早期退職後は1967年から始めていたバラの育種に専念。
温暖な地域、とくに熱帯地域での高温多湿に耐える新しいバラを作るための育種を行っている。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・バラの育種を始めたころ
 ・作出したバラ、草ぶえの丘にも植えられているバラ
 ・ロサ・クリノフィラを使った育種
 ・ロサ・ギガンティアを使った育種
 ・新しいHT
 ・ロサ・ラウィエガータを使う(進行中)
 ・ロサ・ロクスブルギイを使う(未来)
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草ぶえの丘バラ園の「インドの夢」エリアでは、ヴィララガヴァンさん作出のバラを多く見ることが出来ます。

【講義2 岡木健太郎・在原温美ほか(日本)】
「日本の野生バラの香り」
岡木さん・在原さん:
岡木さんは豊玉香料(株)の品質管理部員、在原さんは「バラの香気成分発散部位の解析」という卒業論文を書いたNPOバラ文化研究所員。両者共「日本の野生バラ香気研究プロジェクト」メンバー。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・日本に自生している16種類のバラ
 ・香気成分の採取地
 ・実験方法
 ・結果
 ・結論
 ・今後の展望
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岡木さんと在原さんが交互に発表しました。
この会議の中でいちばん若い年齢層の方たちだと思います。

【講義3 趙世偉(中国)】
「美しいバラを薬用・食用にも?–中国のヘリテージローズの重要性–」
という予定になっていましたが、実際の講義のタイトルは
「Chinese Roses as Food, Medicine and Symbol」だったので「食用、薬用、象徴としての中国のバラ」というところでしょうか。
趙さん:
北京林業大学で園芸学の博士号取得後、北京植物園に勤務。北京植物園園長。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・中国文化におけるバラ
 ・中国でのバラの呼び名
 ・絵画・磁器等に見られるシンボルとしてのバラ
 ・薬としてのバラ
 ・食品としてのバラ
 ・ナニワイバラ(金櫻子)の効能
 ・十六夜薔薇の実の食用
 ・北京植物園の紹介
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話したいことがたくさんあって内容を推敲し続けたために、事前に配布された日本語のプリントと少し内容が違っていました。
その甲斐あって(?)勢いのあるお話しは面白かったです。

【講義4 大場秀章(日本)】
「テリハノイバラの学名について」
という予定になっていましたが、実際の講義のタイトルは
「Rosa wichuraianaの正しい名称」でした。
大場さん:
理学博士。東京大学名誉教授。
中国西南部~ヒマラヤ地域の植物分類学および植物地理学が専門。
著書は「オールド・ローズ・ブック―バラの美術館」、「バラの誕生―技術と文化の高貴なる結合」等。
(公式HPより抜粋)
講義:
 ・Rosa wichuraianaとRosa luciaeのクレパン氏の考察
 ・日本のバラ研究の歴史
 ・Rosa luciaeの正体
 ・Rosa luciaeと近縁の種
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最近出版されてラ・ロズレでも紹介した本「日本のバラ」も大場さん監修です。
大場さんの講義は日本語の資料を見ても「基準標本が・・・」「国際命名規約の優先規則に・・・」「近代植物分類学と二名法の・・・」と単語が難しいのにそれが全部英語になったらもう・・・・・・
でもお話しが聞けたということそのものが嬉しいです。

デイ・ツアーには不参加なので記録はここまでです。

はじめに―会議の記録について

国際ヘリテージローズ会議についての記録を作成します。
お読みになるに当たり、まず以下のことをご了解ください。
(1)講義の内容を記録しますが、私はバラの専門家ではありません。
  英語で行われた講義を私が理解しきれていないことも十分に考えられます。
  ブログの記録間違いは講演者のせいではありません。
(2)講義についての感想も書きます。
  私はバラの専門家ではありません、的の外れた感想があるかもしれません。
  これも同様に講演者のせいではありません。
  すべて「ラ・ロズレ流」と解釈ください。
国際ヘリテージローズ会議って何をする会議?というのが当初の私の疑問でした。
同じ思いの一般の皆様に、バラの国際会議ってこんな感じ!とお知らせしたい一心で記録するものです。

開催記念 公開講演会

<保存版>
国際ヘリテージローズ会議の開催を記念して、会議の前日に無料の公開講演会がありました。
 2012年5月31日(木)
 場所:国立歴史民俗博物館 講堂(先着270名)
 時間:13時開会
講演の内容は以下の2タイトルです。
 ・オディール・マスクリエ(フランス)
  「バラで満たされた古都リヨンの邸宅 ラ・ボンヌ・メゾンの暮らし」
 ・ジェラルド・メイラン(スイス)
  「オールドローズとモダンローズの幸せな結婚」
オディール・マスクリエさんは、国際ヘリテージローズ会議の紹介によると、
リヨン市街を望む高台に2.5エーカーの庭があり、オールドローズ、モダンローズ、野生種あわせて825種類のバラを栽培しているそうです。
オールドローズの保護と維持を目的とする非営利団体やオールドローズ愛好家団体を設立したり、執筆活動や講師として世界各地を訪ねている、とのことです。
会場はこのような雰囲気で、ステージの真ん中にスクリーン、下手に演台とPowerPoint等を操作するノートPCが置いてあります。
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マスクリエさんの講演は、リヨンの邸宅ラ・ボンヌ・メゾンの紹介です。
雪を被ったバラの赤い実の写真にはじまり、各種のバラを中心に四季折々の植物の様子を、100枚以上の写真で見せていただきました。
春の庭 ユーフォルビアと緑の競演
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桜”関山”にのぼるリージャン・ロード・クライマー
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ジェラルド・メイランさんは、国際ヘリテージローズ会議の紹介によると、
スイスのジュネーブ作物学研究所所長、ジュネーブ園芸学校学長を歴任した後、環境、園芸、造園に関わる団体等の委員長や名誉会長、国際バラコンクールの審査員などを務めているとのことです。
メイランさんの講演は、オールドローズとモダンローズの幸せな結婚、すなわちバラの交配についてです。
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交配方法
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ガーデンでバラをを育てる人、バラを生産する人、育種家のそれぞれのバラに対する望み・・・
害虫・病気の耐性、香り・・・
多くの新品種が作出されていきます。
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会場の講堂は270名収容できますが、講演が始まった頃には係りの方が空いている席を探していたくらいなので、おそらく満席だったと思われます。

プレ・カンファレンス・ツアー

「国際へリテージローズ会議2012, 佐倉」のプレ・カンファレンス・ツアーが始まりました。
サイトからいただいて日程を見てみましょう。
【日程】
2012年5月28日(月)
  08:05–羽田空港発(JAL1863)
  09:55–鹿児島空港着
  11:00–ホテルあゆの里(人吉市)
  12:00–13:30ホテルにて昼食
  14:00–バスでツクシイバラ自生地へ
  14:30–16:00ツクシイバラ自生地散策(熊本県錦町、球磨川河畔)
  17:00–ホテルあゆの里
  18:30–20:30ホテルにて、ウェルカム・パーティーとツクシイバラコンサート
2012年5月29日(火)
  08:00–ホテル発
  08:30–10:30ツクシイバラ自生地(熊本県錦町、球磨川河畔)にて朝食
  11:30–14:30エコパーク水俣(バラ園見学、園内で昼食自由)
  15:30–ホテル着(2日目、3日目はホテルサン人吉、翠嵐楼、人吉旅館、鍋屋本館
       のいずれかに宿泊)(自由行動)
2012年5月30日(水)
  09:00–ホテル発
  09:30–11:30青井阿蘇神社
  12:00–13:30カフェくら(昼食)
  14:30–16:30球磨川川下り
  17:30–19:30青井阿蘇神社にてフェアウェルパーティー
2012年5月31日(木)
  08:00–ホテル発
  09:05–鹿児島空港発(JAL1866)
  10:45–羽田空港着
  12:45頃国立歴史民俗博物館(佐倉市)着
今日は、ツクシイバラ自生地見学です。
天気予報は晴れです。
ツクシイバラはどれくらい咲いているでしょうか。
***** 後日追記 *****
プレ・カンファレンス・ツアーには参加をしませんでしたが小耳に挟んだ話しを。
ツクシイバラは満開だったようです。
広い河原一面に咲くツクシイバラのピンクのグラデーションはそれはそれは見事なものだったようです。
一時は数が減ってしまったツクシイバラを何十年もかけてここまでのものにしたのだとか。
熊本の方々の熱い思いと努力に感謝です。
ツアーの参加者はだいたい40人程のようでした。
参加者はきっとツクシイバラではなく「ロサ・ムルティフローラ・アデノカエタ」と呼んでいたに違いないと思います。
そういう方たちの集まりなのです(^^)

会議開催まであと10日

国際ヘリテージローズ会議開催まであと10日となりました。
国際ヘリテージローズ会議実行委員会の発表によると、海外14ヶ国から65名、国内から85名の参加だそうです。
去年の参加登録では定員270名に対して「残り77」というインフォメーションが出ていたので200名は参加登録があったわけです。
1年延期の影響は大きかったようです。
海外の方が日本に来るのを敬遠したというのもあるのかもしれませんが、国内の参加者も少ないですね。
ともあれ、5月28日からプレ・カンファレンス・ツアー、5月31日開催記念講演、6月1日開会式です。