かぐわしき植物たちの秘密 香りとヒトの科学

[タイトル] かぐわしき植物たちの秘密 香りとヒトの科学
[著者] 田中 修, 丹治 邦和 (著)
[形式] Kindle版
[金額] ¥614(Amazonポイント¥30 利用後)
[内容] 植物の香りの効果・効能を科学的に解説。全63種類.。

[感想]
まつわる話やアロマな話にとどまらず、ちゃらちゃらしない研究的な方向の解説がとても嬉しいです。

[雑記]
香りについての書籍は山程あります。
美容もアンチエイジングも少し飽きてきました。
かといって論文に近いと難しすぎて眠くなります。
この本はその中間のいいとこ取りで読みやすいと思いました。

試しにひとつバラの項を紹介します。

世界で20,000種以上もあるバラの中で特に香り高いのはダマスクローズ。
学名はロサ・ダマスケナ。
ロサは赤いを意味してバラ属であることを示し、ダマスケナはシリアの首都ダマスカスにちなむ。
クレオパトラが敷き詰めたりバラ風呂にしたバラはダマスクローズと考えられている。
バラの香り成分の主なものは「ゲラニオール」「シトロネロール」「リナロール」。
ダマスクローズの香りは鎮痛作用があると、帝王切開や全身やけどで研究報告がある。

だいたいこれくらいの分量で一項です。
いいとこ取りしていますよね?

キンモクセイ、クチナシ、ジンチョウゲの三大芳香花はもちろん、フルーツや樹木など広い範囲の植物が取り上げられています。

その中で、ウイルスがうようよしている現在にちょっと目が止まった「クロモジ」を特別に紹介したいと思います。

クロモジ(クスノキ科)
原産は日本を含む東アジア。
学名は「リンデラ ウンベラータ」。
クロモジの枝は高級爪楊枝として使われる。殺菌効果があるため。
クロモジエキスにインフルエンザを予防する効果があると報告された。(愛媛大学付属のセンターと養命酒製造株式会社の共同研究)
クロモジエキスのインフルエンザウイルス増殖抑制効果は長時間持続する可能性がある。(信州大学と養命酒製造株式会社の共同研究)
2020年養命酒製造株式会社からクロモジエキスを配合した「クロモジのど飴」が発売された。

養命酒サイトを見るとたしかに「クロモジのど飴」を販売しています。
ただ、ものが「飴」ですから、インフルエンザについては一言も触れていません。(薬事法違反になるのでしょう)
それに、効果があると報告とか可能性があると言っているだけで、そもそも絶対効くとは言っていません。
絶対に効くならとっくに薬になっているでしょう。
でももし、どうしてもインフルエンザになると困る例えば受験生などがのど飴を選ぶとしたら、こういう情報を知っているというのも、できることはすべてやる!という意味で有益かなと思いました。

コメント

  1. もも より:

    面白そうな本ですね。
    研究所では敷居が高いけれど、このくらいなら読んで吸収できそうな予感がします。
    面白い本を読む見つけ出す才能がある人のレビューもまた楽しいものですね。^^

    • ラ・ロズレ ラ・ロズレ より:

      バラの項はマニアには目新しいことはありませんが、真っ当なことが書いてあると思いました。
      とうことで、トータルしても真っ当な本かなという印象です。
      世界ではこういう研究もやっているんだぁと感心もできます。
      毎度のことながら、吸収と忘却の戦いです^^;

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