世界バラ会議について

2025年に広島県福山市で「第20回 世界バラ会議」が行われます。
福山の話題に入る前に、そもそも世界バラ会議とは何ぞや?というところからおさらいしておきたいと思います。

『ウィキペディア(Wikipedia)』では以下のように定義しています。

世界バラ会議(せかいバラかいぎ、World Rose Convention)は、イギリスのロンドンに本拠地を置き世界37カ国のバラ会が加盟する世界バラ会連合(World Federation of Rose Societies)が開く世界大会。3年に一度、バラの歴史が長い国・都市で開催される。会議では世界中で愛培されている名花を「バラの殿堂」(Rose Hall of Fame)に収める。

『ウィキペディア(Wikipedia)』世界バラ会議(最終更新 2021年6月27日 (日) 04:57)

まずはじめに抑えておきたいのは「世界バラ会連合」というものが存在するということです。
ウィキペディアでは37カ国となっていますが、現在39カ国に増えています。
世界バラ会連合会のサイトから国名を拾ってみます。

01 アルゼンチン
02 オーストラリア
03 オーストリア
04 ベルギー
05 バミューダ
06 カナダ
07 チリ
08 中国
09 チェコ
10 デンマーク
11 フィンランド
12 フランス
13 ドイツ
14 イギリス
15 ギリシャ
16 ハンガリー
17 アイスランド
18 インド
19 イスラエル
20 イタリア
21 日本
22 ルクセンブルク
23 モナコ
24 オランダ
25 ニュージーランド
26 北アイルランド
27 ノルウェー
28 パキスタン
29 ポーランド
30 ルーマニア
31 ロシア
32 スロベニア
33 南アフリカ
34 韓国
35 スペイン
36 スウェーデン
37 スイス
38 アメリカ
39 ウルグアイ

(以上、World Federation of Rose Societies公式サイト内WFRS MEMBERSよりアルファベット順の英語表記を日本語に変更して転機)

バラが世界の花であることがおわかりいただけるでしょうか。
このそうそうたる国のバラ関係者が3年に一度集まる会議が「世界バラ会議」です。
福山大会は第20回目となります。
それでは次に今までどこで会議が開かれていたのかも拾ってみましょう。

開催年開催地開催国
第1回1971年ハミルトンニュージーランド
第2回1973年シカゴ アメリカ合衆国
第3回1976年オックスフォード イギリス
第4回1978年プレトリア南アフリカ共和国
第5回1981年エルサレム イスラエル
第6回1983年バーデンバーデン ドイツ
第7回1985年トロント カナダ
第8回1988年シドニー オーストラリア
第9回1991年ベルファースト イギリス
第10回1994年クライストチャーチニュージーランド
第11回1997年ブリュッセルほか ベルギー / オランダ / ルクセンブルク
第12回2000年ヒューストン アメリカ合衆国
第13回2003年グラスゴー イギリス
第14回2006年大阪市 日本
第15回2009年バンクーバー カナダ
第16回2012年サントン南アフリカ共和国
第17回2015年リヨン フランス
第18回2018年コペンハーゲンデンマーク
第19回2022年アデレード オーストラリア
第20回2025年福山市 日本
『ウィキペディア(Wikipedia)』世界バラ会議より

上の表は『ウィキペディア(Wikipedia)』世界バラ会議より転記しています。
地名・国名もそのままコピーしています。

開催年を見ると、第19回アデレード大会が2018年から4年空いています。
これはコロナの影響で2021年から1年延期して2022年開催となったためです。
それに伴い福山大会は2022年の3年後の2025年開催となりました。

そしてもうひとつ。
第14回 2006年の開催地をご覧ください、大阪でした。
日本での開催は福山で2回目となります。
しかし残念なことに、2006年は現在のようなSNSの時代ではありませんでした。
ネット上を結構探しましたが、ほとんど情報はありませんでした。

次に、世界会議と言うけれどいったい何をするの?ということについて、関係者でなくてもわかったことをいくつか挙げてみます。
最初のウィキペディアに「会議では世界中で愛培されている名花を「バラの殿堂」(Rose Hall of Fame)に収める。」と書かれています。
古今東西の優れたバラの殿堂を作りましょう、というのはこの会議で一番万人にわかり易い成果だと思います。
しかしそれだけではありません。
世界のバラ専門家が集まるのですから、学術的なことも話し合われるようです。
先の大阪大会では、ネットでの情報はありませんでしたが、日本ばら会が発行する「ばらだより」増刊号(「世界バラ会議」アジア初開催記念号)を入手することができました。
会議のスケジュールが細かく書かれています。
その中から1日目の講演プログラムのタイトルを拾ってみましょう。

「日本の野生バラ」
「ロサ・シネンシス―近代バラ発展に果たした役割」
「極東のバラいくつか」
「揚子江流域の野生バラ」
「コンパニオン・プランツはバラに必要か(ラ・ボンヌ・メゾンの場合)」
「バラ試作場新花コンテスト―一般の人々に一体どんな価値があるのか」
「お熱(暑)いのがお好き―亜熱帯の気候に適したバラの選択」

こういう会議が3日ほど続くようでした。
もう少しご覧になりたい方は ラ・ロズレ 世界バラ会儀2006 へ飛んでみてください。
おそらくは、福山大会でもこのように様々な研究発表や質疑応答が行われるものと推測します。
バラ会議とはそんな会議です。

なお、世界バラ会議のほかに「国際ヘリテージローズ会議」というものがあります。
これは、オールドローズや野生種に特化した分科会ではないかと私は捉えていますが、間違っていたらすみません。
「国際ヘリテージローズ会議佐倉2011」は個人で参加することができましたのでレポートを作成して会議の写真など掲載しています。
世界バラ会議もきっとこのような雰囲気ではないかと思っています。
興味のある方は当ブログのカテゴリー「国際ヘリテージローズ会議」のリンクへ飛んでみてください。

世界バラ会議とは何ぞや?を少しおわかりいただけたでしょうか。

世界のバラの要人が集まるので、ホスト国は”おもてなし”も重要です。
バラを市の花に制定している福山市では、どのような取り組みが行われるのでしょう。

ということで、やっと福山の話題になります。
次回に続きます。

コメント

  1. もも より:

    わー、すごい! さすがロズレさん!!
    ちゃんとした記事!!
    サクッと調べた範囲では、1番丁寧です。
    バラの広報担当として称号を差し上げたい(権限ないけど)。

    • ラ・ロズレ ラ・ロズレ より:

      え、権限ないですか(笑)
      基本のキって何だろうと悩みました。
      世界の会議って、例えば「G7」でもあれだけ報道されてもいまひとつピンと来ていないように、どうしても当事者になれないので「だろう」と「らしい」ばかりになってしまいます。
      知らない人に説明するのは難しいですね。

  2. Keiko より:

    はい、私にもよくわかりました。

    ひとつ、ロサ・シネンシスというのはロサ・キネンシスのことですよね?
    オリジナルの中国あたりのバラもあるにはあるでしょうが、
    ある中国の婦人が収集したバラに、勝手に中国名をつけていたという話があるので、
    そのあたりをいつか学術的に解明していただきたいですね。

    • ラ・ロズレ ラ・ロズレ より:

      はい、キネンシスです。
      ミスタイプしたかしら?それそも本当にシネンシスだったかしら?後で見ておきます。
      バラ会議は中国も参加しています。
      しかも原種大国ですから、ヘリテージローズ会議を見る限りでは結構力を持っていそうでしたよ^^;

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