「バラエン 新發賣品と特價提供號(昭和6年3月25日発行)」から中身を少しご紹介いたしましょう。
3月末の発行なので春に向けての特売号です。
1ページ目です。少し抜粋してみましょう。
「春も四月 植物移植の 最好季となりました」
「こう申せば失禮ですが少々皆様の下手な作り方でも移植の最好季に植付さえして頂ければ何んな植物でも美事に成育するものでございます。」
・・・確かに、失礼かも(笑)
下手な作り方で申し訳ありませんねぇ(笑)(笑)
でも、今植えれば大丈夫ということで
薔薇、洋種躑躅、ロードデンドロン(洋種石楠花)、高山植物、秋菊、洋種睡蓮、アカバンサス、カラー、グラジオラス、カンナ、ダリヤ、ベコニヤ、ゼレニユーム、ジアイアントカーネシヨン、朝顔、盆栽、野菜種子などなどがお薦めされています。
花名は記載通り入力しました。私の間違いではありません。アシカラズ。
結構色々網羅されているではありませんか?
そして裏表紙。
古いので薄くなってしまった色の文字もありますが
「EVERYTHING FOR THE GARDEN BARAEN NURSERY CO., LTD.」
と書いてあります。
昭和6年ですよ。現代と変わらなくお洒落だこと!
次回は薔薇のページをご紹介します。
コメント
昭和6年・・・洒落た花があったのですね~。
なんか、想像つかないわ~^^;;
でも、ワクワクしますね!
この冊子?の2つに折られているところに興味というか・・・
どなたがどんなタイミングで・・・なんて思いを馳せてしまうのは私だけでしょうか(^^
きっと、山高帽にスーツをお召しの紳士がお読みになられていて鞄にしまわれた際に折られたのかしらん?とか・・・
あ~~すてきな浪漫を感じますぅ~。
園芸は散財ですから(ねぇ(笑))やはり西洋に目を向ける余裕のある山高帽の紳士でしょうね。ステッキなんかもお持ちだったかもしれません。
下駄履きで腰手拭のおっちゃんが買い求めるラインナップではなさそうでした。
折れてるんですよ、2冊とも、真ん中が。どんな運命を辿ってきた目録なのでしょう。紙質があまり良くないので折り目は丁寧に扱わないと・・・と、私はそっちの方ばかり気になっていました^^;
P.S.運転手出勤のため外出無しの週末です。。。
あははは~!「こう申せば失禮ですが少々皆様の下手な作り方でも。。。」って!(爆)でも、昔の書物って固い表現かと思いきや、こういう「ぶっちゃけ表現」がわりと多くて楽しいですよね。しかも、最初に謝っちゃってるし。。。最終頁の英文、ステキです。
あら、ホントに失礼じゃない?
って思いました(笑)
現代なら絶対にもっとお客様に謙りますよね。
昔の日本人のほうが言う方も言われる方も素直だったのでしょうか?
昭和初期の英文のステータスって、ちょっと想像できないのですが、かなりのものだったかもしれません。