ブローチの行く先

父の弟の奥さんが作って私にくれたブローチが、父の弟の手に渡りました。

父の弟(以下、叔父H)の奥さん(以下、Mさん)の13回忌がありました。
祖父母の家があった頃にはお正月などに親戚が集まったりしたものですが、今となっては法事くらいしか会う機会のない親戚です。
叔父Hは私の顔を見るなり「老けたね」
まったくもう身内って正直でいけません(笑)
私が老けたのを見て自分が歳をとったのを実感したそうです。
まったく正直で困ります(笑)

叔父HはMさんLOVE!の人で、亡くなった時は巡礼をしたりMさんのことを書いた本を自費出版したりしました。
13年経った今でもMさんLOVE!は変わっていません。
昔々、あまり覚えていませんが多分私が小学生の頃、多趣味のMさんが七宝焼きを習っていて、母と私にブローチをプレゼントしてくれたことがありました。
私のは猫っぽかったので(多分猫だと思う・・・)猫好きっ子の私はずっと大事にしまっていました。
それをふと思い出して13回忌に持って行ったのです。
叔父Hに見せると、即座に「持って帰っていい?」
もちろんそんなこともあろうかと思っていたのでどうぞどうぞと渡しました。
私が引き出しにしまっておくより、叔父Hが飾って毎日見てくれたほうがMさんだって嬉しいでしょう。
なにか、うーん、なんというかな、
なにかが、ぐるっとひと回りして終わったような、そんな感じがしています。

コメント

  1. Keiko より:

    いいお話ですね。
    ジーンとしました。
    おじさまは、本当に正直な方。
    ブローチのこと、大抵の男性ならきっと欲しいって言い出せなかったと思うわ。

    • ラ・ロズレ より:

      叔父と父は兄弟で同じ会社で働いていて一時期同じ社宅にいたことがあります。
      社員なんて何百人だか何千人だかいるのに会う時は会うものです。
      私が小学生の頃でした。
      いつまでも小学生じゃないんだけどなぁ。
      自分だって頭真っ白なのにさぁ(叔父Hは本数減らないで白くなるタイプ)。
      今回、なぜかブローチを持っていかなければならない気がしたのです。
      当たりました。

  2. もも より:

    ホントは別のことを書くつもりでしたが、けいこさんのコメントしてを見て、考え直しました。
    おじさまは正直な方ですね。最近はそういう方が少なくなった気がします。
    ブローチをご所望なのもグッと来ましたし、色褪せない想いも、それを表に出せるのがなんとも素敵ですね。

    • ラ・ロズレ より:

      「Mはね」「Mがね」とこの日何度聞いたことでしょう。
      Mさんはいろいろな形式的なことを拒絶した人のようで、そういう要望をずっと守り続けているみたいです。
      仏壇も無さそうなので、ブローチを飾ってもらえたら、、、きっといいですよね。
      だいたいですよ、美魔女なんてそう簡単になれるものではないのです、地球には重力というものがあるのですし、普段着でいいというので黒服はやめて昔のスーツを出したらスカートきつかったし、そんなにピチピチしていられるものではありませんって・・・。

  3. Keiko より:

    >色褪せない想いも、それを表に出せるのがなんとも素敵ですね。

    それそれ、それを言いたかったのです私も。^^

    • ラ・ロズレ より:

      褪せないという点ではまったく褪せていませんでした。
      叔父Hの性格は一族の中では特異です。
      ほかの兄弟はもそもそしています。
      顔は、社宅にいた頃、お父さんより叔父さんに似てるんじゃない?と何度か言われました^^;

  4. あえか より:

    身内というものは、遠慮がありませんからねぇ。
    それも年を重ねると尚更。
    一年はみんな同じ一年だっちゅーの。

    くりくりお目目ブローチ、13年目のMさんからご主人へのプレゼントかもしれませんね。
    プレゼンター、お疲れさまでした!

    • ラ・ロズレ より:

      プレゼンター!私カッコイイ!(笑)
      私はプレゼントを預かっていたのですね。
      ちゃんと渡せてよかったです。
      Mさんは美人だったので余計に「姪にはそうくるか、ちぇっ」と思います。
      否定できないところが悔しぃー!