[タイトル] 世にも美しい三字熟語
[著者] 西角 けい子 (著)
[形式] Kindle版
[金額] ¥1,372(Amazonポイント¥14 利用後)
[内容] 三字熟語の紹介と引用文の紹介.。
[感想]
最初に問題が出て(例:十□番 とか)、その後に意味・由来があって、最後に引用文の紹介。
まずは四角の中の文字をじっくり考えて、言葉は言えるけれど漢字は?などと悩んでから意味・由来を読むのが案外楽しいかも。
[雑記]
四次熟語は学校で習った記憶があります。
四面楚歌、呉越同舟、などなど、中国故事っぽいものも多かったですね。
三字熟語ってなんだろうと表紙を見ると、頓珍漢、綺羅星、五月雨、雪月花、安本丹、大団円などと書いてあります。
三字熟語というのだっけ?と思うくらいに熟語の意識が無いものもあります。
そして中国臭がしません。
一文字違うだけで面白いなと思って読み始めました。
ちゃんと四角に抜けた文字をひとつひとつ考えながら読みました。
わかったのあり、わからなかったのあり、漢字を間違えたのありで、あまり成績は良くなかったかもしれません。
しかも、読み終わった今、既にいくつかは忘れてしまっています。
やれやれです。
この本の特徴としては、引用文が近代文学なところでしょうか。
夏目漱石や太宰治の文章の中に三字熟語が多くあるようです。
私の苦手な時代で、坊っちゃんも人間失格も、読んではみたもののあまり覚えていません。
引用で美味しいところだけつまみ食いさせてもらえるのは、私はとても助かりました。
人を褒める時に使う・・・綺羅星。これって今どきのキラキラネームではありません。
使うとかっこいい・・・三幅対。これ勉強になりました。
世にも美しい・・・十六夜。バラの名前にもなっているもの♪
使ってはいけない・・・美人局。ダメでしょう。
思わず笑ってしまう・・・安本丹。可愛くていいですね。
日本人の心情を表す・・・守破離。前に覚えて知っていたので読みながらドヤ顔。
知らないと恥をかく・・・野暮天。揚げ物じゃないから。
すべてを身につけるのは難しいけれど、「なんか聞いたことがあるような」くらいでもまったく知らないよりはマシ、という低いハードルを置きたいと思いました。
コメント
四字熟語はテストでやらされるし、中国臭がして納得できずに覚えたものです。
三字は…あまり意識してきませんでしたね。だから、そそられます!
読めるけど、日本語だけどピンと来ないな〜と会社で言ったら、前月に会社の先輩が経験していた「美人局」。
クラスメートが大学の英語の先生を騙そうと、満面の笑みで握手しながら放った「安本丹」。恥ずかしながら、漢字を知りませんでした。
これは…読んだら、うなづいたり唸ったり忙しいことになりそうです。ブックマークに保存!
「びじんきょく」以外の読み方があることに憤った過去が思い出されます。
安本丹はなんとなく飴っぽい気がします。(ボンタンアメの影響?)
四字より三字のほうが断然面白いことに気が付きました。
使いこなせたらもっともっと面白くなりそうな気がします。
夏目漱石ってやっぱりすごい人だったのかなぁ・・・
安本丹…子供の頃には使っていたなぁ。(年寄り)
三字熟語って、テンポがよくて、洒落た感覚ですね、こうしてみると。
日本語のテンポに合っていますよね。
いかにも小難しそうで偉そうな四字より、スマートでお洒落ですよね。
安本丹、私のMacは一発変換しません。
廃れさせてなるものか、この先もじゃんじゃん使いましょう。
言ったほうも言われたほうも、憎めなくてうっかり笑っちゃいそうで平和じゃないですか。