声を大にして

家に着く頃にはすっかり暗くなる今日このごろです。
もう暗いのにセミが盛大に鳴いていました。
喧しい!
他の虫の音は聞こえません。
夏に逆戻りか?
しばらくするとセミの声が聞こえなくなりました。
そしてリーリーリーと聞こえ始めました。
もしかしてセミの声にかき消されていたということ?
セミのだみ声は最強ですね。
だみ声・・・声で良いのかなと疑問を感じましたが、芭蕉さんが「岩にしみ入る蝉の声」と言っているので、声だとすればだみ声というのも有りでしょうか。
「あぁ面白い虫の声」とも歌うので、セミだけでなくマツムシもスズムシもみんな声ですね。
声と音は「≒」ニアリーイコールなところがあるでしょうか。
で、何でも声を大にしたほうが勝ち。
どんなに綺麗な声でも聞こえなければ鳴いていないと同じ。
「≠」ノットイコール風流。

今日は重陽の節句。
明日は十五夜。

コメント

  1. もも より:

    中学生の頃、「岩にしみ入る蝉の声」に首を傾げまくったたちです。日常的には「蝉の声」とは言いません。「蝉がうるさい」と言うので、蝉≒蝉の羽音と無理矢理納得したものです。「蝉が鳴く」と言うのも、鳴いているわけではないから、釈然としない気持ちでいました。
    そんなわだかまりが一瞬蘇ったのに、ロズレさんの文章ですーっと溶けていくこの感覚! 面白い!

    • ラ・ロズレ より:

      学問的にはきっと振動とか共鳴とかがブンブン&バタバタの羽音とは違う括りなのかなとは思いますが、そんなことより・・・
      セミに息継ぎは無いはずなのに、ミンミンミーーーン(ふぅ)って感じしません?
      あれも息切れに思えてしまいます^^;

  2. Keiko より:

    >で、何でも声を大にしたほうが勝ち。
    残念ながら、最近ますますそういう傾向にありますね。

    日本にいたら「菊酒」飲めるのになぁ。

    • ラ・ロズレ より:

      菊酒は風流ですね〜。
      我が家は普通にビールが出ていました^^;
      満月がオレンジ色で出てきてから昇るまでを愛でながら美味しくいただきました。