[タイトル] 家康、江戸を建てる
[著者] 門井慶喜 (著)
[形式] Kindle版
[金額] ¥893(Amazonポイント¥6 利用後)
[内容] 徳川家康が豊臣秀吉から国替えを要求されて、ど田舎関東を開拓していく物語.。
[感想]
土地、人、もの。すべてを新規開拓する一大プロジェクト。
そんな痛快な物語です。
[雑記]
1.江戸の洪水を防ぐために利根川の流れを変える
2.秀吉の通貨を凌駕する貨幣で経済でも天下を取る
3.江戸に飲水を引く大工事を行う
4.江戸城の石垣を積む
5.江戸城の天守閣を建造する
この5つの話で構成されています。
現代では千葉・茨城のあたりで太平洋へ注いでいる川が、足立区のあたりへ流れてきていたとか。
金座(日本橋のあたり、日銀のあたり)とか銀座(銀貨鋳造所)とか。
武蔵野から江戸へ水の通り道、井の頭公園、江戸城のお堀との立体交差の水道橋、赤坂の溜池とか。
江戸城の石垣は「ブラタモリ」でも解説していたとおり、各藩で競って作っていたとか。
江戸城の壁は白の漆喰だった(大阪城は黒漆の板壁だったのに)とか。
プロジェクトとしては事実に基づいていますが、物語仕立てなので読んでいて楽しいです。
東京の街の地名や地形を知っていると尚楽しいと思います。
過去にこんなことがあったとさという物語にとどまらず、さり気なく現代風に言い換えて(例えば徳川の平和をパックストクガワと言うとか)いたり、現代のもので説明して(例えば今の椿山荘の辺りと言うとか)いて、具体的なのも取っ付き易いと思います。
書き方としてはプロジェクトX風かもしれません。
コメント
途中まで読んだことがあります。
面白いネタだと思うんですけどねぇ。文章を消化できなかった…。
ドラマだったら最後まで行けたのかな〜と思ったら、すでにあったのですね。
ロズレさんは楽しめたようで何よりです。
今年の大河ドラマの流れで、徳川家康を北大路欣也さんにして読んだら楽しく読めました。
なるほど、脳内ドラマ仕立てにしたのが良かったのかもしれません。
物語は映像にしたいものとしたくないものがありますね。
この本は現代風演出のの映像がバンバン浮かぶタイプだったと思います。
世界に誇れる「江戸時代」
いろんな改革を押しすすめた時代の流れを追うのは面白いでしょうねぇー。
その昔、庭をいろいろ工夫したのを思い出します。(汗)
江戸はタイムマシンで行ってみたい時代のひとつです。
武士も大奥も町人も、ひととおり見物したいです。
私は図工が苦手で、考えているときが一番マシ、実行の段階では挫折の連続になります、昔も今も・・・。