奈良の長谷寺のインスタは、最近日本語と英語の二本立てになっています。
今日は、青い山と青い空のそれはそれは美しい写真とともに、以下のような文章が書かれていました。
日本語
舞台から見る空も青い
hase_dera 総本山長谷寺
英語
“I see skies of blue, And clouds of white. The bright blessed day,
The dark sacred night. And I think to myself, What a wonderful world.”
hase_dera 総本山長谷寺
日本語と英語は文法が全く違うので表現方法が違うのは当然のこと、英語の文章が説明調で長いのは、そこはこの際問題ではありません。
どちらかというと、問題は日本語の短さのほうではないでしょうか。
日本人なら、空が青いのねハイハイそれがどうした、という人はいないでしょう?
「What a wonderful world.」などとわざわざ言う必要を感じる人はいないでしょう?
これは、日本に俳句があるからでしょうか?
「松島やああ松島や松島や」ってナニソレ?と言わない文化が根底にあるからでしょうか?
私は研究者ではないので難しいことはわかりません。
ただ、授業で万葉集から俳句まで「詠んだ背景や気持ちを述べよ」などというような問題を出されて、会ったこともない人の気持ちなんか知るか!と半分思いつつ懸命に回答を考えた記憶が蘇ってきました。
語間の無限さ。
こうして作られた日本人脳で「空も青い」が解かれるのかと、今日一日考えておりました。
コメント
日本にはとことん短く詠む文化があるから、まったく違うんでしょうね。それと、読み手・受け手が推測して理解することをコミュニケーションの暗黙のルールにしているのも、違いますよね。
自然に浮かんだであろうほんの1行の日本語を、これで伝えると英語圏の人にすんなり伝わだろうと選びとるセンスも痺れます。この曲です。 →https://youtu.be/czI0VtKsvFM
空が青いという事実を伝えることで、人の心は地球規模の愛すら覚えるって凄いですね。
空が青いぞ、猛暑だぞ、て言ってるだけの私は単純過ぎますね。(^_^;)
ワオ!What a wonderful worldってそのまんまの歌詞が書いてあったのですね。
道理で彷彿とさせられたわけだ、英語なんてテキトーに聞いていてちゃんとわかっていませんでした、いやビックリ、ありがとうございますm(_ _)m
What a wonderful worldは英語の歌詞も相当良いです。
このひと言で日本人とは違う世界観を描く英語圏の人がまたいるのでしょう。
日本語のほうは具体的な気持ちではなく事実のみで成り立っているところがたまりませんね。
>日本にはとことん短く詠む文化があるから、
イタリアに住んで30年余り、未だに、その辺りから抜けきらず、
イタリア人に理解してもらえないことがあります。(汗)
そして、この素晴らしい日本文化をうまく説明できない自分に腹が立ちます。
イタリア人も、手や肩の短い体の動きで雄弁に語りますね。
あれは絶対に真似ができない気がします。
お互いに「???」があるのはしょうがないです。
私は実は俳句を読み解くのは嫌いなのです。
選者のセンセが、○○な気持ちを表現していますね、などと言うと、ホントにそうなのかなぁ?といつも疑ってしまいます^^;
日本人同士でもなかなか難しい課題だと思います。
日本の文化の外から見えること、たくさんあるのだろうなぁ!
少ない言葉でジェスチャーも少なく済ませる日本のやり方は、他の国の人から見たら不思議なのかしらん。
日本人は、欧州人から華麗なウインクを決められても、どういう意味?どうリアクションしたらいいの?と困惑してしまうこともあるんですけどね。^^
文化のベースの部分を説明するのは困難を極めそうです。
華麗なウインクは「あの人私に気があるみたい」となるオバサン続出です(笑)
世界は丸いただひとつ♪なのは確かにそうですが、生物多様性とおなじくらいに文化多様性なことも忘れてはいけません。
世界で「ツー」と言っても「カー」とは返ってこないほうが常識だと知っていないと、勝手に怒ったり、勝手にトキメイたりになりますね。
寛容が少なめの文化も・・・困難ばかりです。