懐かしの古本まつり

神田古本まつりの最終日。
お天気もよく暖かい文化の日振替休日の本日、ちょこっとお散歩に行ってみました。
私は会社員時代(ちなみに現在はパートのおばさん)に10年以上神保町にある会社に通勤していました。
古本まつりの日は、昼食もそこそこにお昼休みに古本屋を徘徊していました。
古本屋はもちろん、書泉グランデや三省堂にも足繁く通い、デジタル書籍の存在しなかった時代にいったい何冊の本を神保町界隈で買ったのか、数えられないし、恐ろしくて数えたくもありません。
あれから会社が移転し破綻し、その後神保町に行く用事もなく、10年近くが過ぎ去りました。
久しぶりの神保町は、東京としては変化の少ない街であろうと思います。
古本屋街はあまり変わりようがないといえばない、ですが、以前あった店舗がなくなっていたりという多少の変化はありました。
今日は通りませんでしたが岩波ホールがなくなったりもしたのでしたっけ。
近隣の食べ物屋さんなどは確実に変わっていました。

今日は私の行きつけだった本屋さん2件のお散歩でした。

最初は古本屋の鳥海書房さん。
自然科学専門の古本を扱っています。
動物、魚、鳥、そして植物、そうです、バラも含まれます。
以前あったさくら通りの店舗がなくなってしまったので、古書センター3階に開店直後から乗り込みました。
私が物欲しげにキョロキョロしていると、親父さんが「何かお探しのものでも?」と聞くので「昔さくら通りのお店にバラの本棚がありましたけど、ああいうのはありませんか?」と言うと「あぁはいはい」と本棚群の奥の奥のほうまで案内してくれました。
ほぼ倉庫状態で、他の本など山ほど積んである間に、バラの本棚がありました。
邪魔だったらみんなどけて出していいですよと言ってくれたので、ゆっくり発掘を楽しみました。
途中で、どかそうか?大丈夫?と見に来てくれて、ついでにルドゥテの原画(版画も原画と言う?)が入っていますよなどと言われました。
私がマニアだとバレたのでしょうか。なんでかなぁ?(笑)
ルドゥテは、バラと対になった説明書き付きで、年代も1800何年とわかるやつで、保存状態もたいへん良いものでした。
もちろんとても素敵でしたが、お値段も素敵な5桁で「0」がひとつ多かったです。
でもルーペまで出してくれてよく見てご覧といろいろ説明してくれました。
眼福でした。
薄めのバラ本を4冊発掘して持ち帰りました。
薄いから大丈夫だと思ったのですが、持ち歩いているとずっしり手に食い込みました。
最近紙の本を持っていませんでした、本ってこんなに重かったんだと思い出しました。

そしてこれまた大好きな姉川書店、通称「にゃんこ堂」へ。
店内ほとんど猫、猫の本と猫の小物(トートバッグとかキーホルダーとかカレンダーとか)だらけの本屋さんです。
とても楽しいところです。
本は古本ではないので、デジタル派に転向した私は本は買わずに、布製の猫のブックカバーを買ってきました。
小物整理のために使います。

これでだいたい1時間半、とても楽しいひとときでした。
久しぶりに行った神保町は結構遠く感じました。
電車に乗っている時間が長いです。
それで昔は本が読み進んだものですが、今となっては通勤で朝から長時間立って本を読むのは辛いかもしれません。
会社が無くなって良かったのかも?^^;と思ってしまいました。

東京は広いです。
そしてひとつひとつの街に特徴があります。
違う駅で降りると街が全然違うのですよね。
旅行に行くのも良いけれど、東京を歩くのもかなり良いなと思います。

コメント

  1. もも より:

    なんて文化的で素敵な休日♡
    バラの本棚がある古書店があるのですね。知らなかった。ルドゥテの版画を見せられたりしたら、よだれも鼻血も出てきそうで心配になります。いや〜、眼福ですねー。
    神保町は老舗の天丼屋さんに行くばかりで、本屋さん巡りをしていないなーと反省。
    古書店の常連さんになっていた先輩たちは、今や大学の先生。出来が違いすぎる。やっぱり私はぱんぴーなのですわ。
    ロズレさんはカッコいいです。いつも言ってますね。^^

    • ラ・ロズレ より:

      ありゃ、常連になっておきながら庶民の私ですよ、褒めていただいちゃ困ります^^;
      開店直後はお客さんも少なめで、親父さんと話すには最適の時間です。
      建物の3階という場所でもけっこう人が入ってくるもので、お昼近くになると店内が混んできてなかなか話しかけられなくなります、私も親父さんもお互いに。
      神保町でカレーではなく天丼というところが素敵です。
      冷やし中華とか上海蟹とか、あの頃はいろいろ食べましたっけ(^^)

  2. Keiko より:

    またまた素敵なひとときを過ごされましたね。
    私も本屋さんが好きでした、若かりし頃は。

    Discover Tokyo これからもどんどんなさってください。
    そして、土産話を聞かせてください。

    • ラ・ロズレ より:

      私も若かりし頃は足繁く通ったものでしたが、今ではすっかりデジタルにかぶれました^^;
      でもたまにはいつもと違うことをやらないと刺激になりませんね。
      ヤリスクロスちゃんとも冒険の走りをしてくださいね、そんな土産話も交換しましょ♪