[タイトル] 方言漢字
[著者] 笹原 宏之
[形式] Kindle版
[金額] ¥736
[内容] 漢字は日本全国共通というわけではない、というお話。
[感想]日本語は、語彙を掘るのも面白いし、漢字を掘るのも面白い。
[雑記]Kindle Unlimitedを試す前に購入していて、Kindle Unlimitedの対象本だと知ってショックだった1冊です。
Kindle Unlimitedの本を優先して読んだので、購入したものはお試し3か月が終わった今読んでいます。
方言漢字の一番わかり易い例は、人名と地名です。
聞いたことがないまたは読めない人名地名はとてもたくさんあります。
でも地元の人々は読めるし書けるし、人名ならクラスにひとりはいるくらいの密度だったりすることもあります。
私の身近な例では、職場の沖縄出身の新人の子が「たかわ」とよく言うので何だろうと思っていました。
職場は港区です。
「高輪」のことだとわかりました。
地元では全員何の疑問も持たずに「たかなわ」と読んでいます。
港区ではその他に「愛宕」は「あたご」、「大門」は「だいもん」、「田町」は「たまち」、「麻布」は「あざぶ」、「白金」は「しろかね」、等の地名があり、どれも全国の人がすらっと読めるとは限りません。
港区だけでもこれだけ思い浮かんだのですから、日本各地の市町村にそれぞれ同じような特徴があるとしたら、、、ふふふ、漢字も楽しいですね。
例は自分がわかり易いように勝手に港区にしてしまいましたが、簡単に言うとこんなふうな本でした。
著者は、有名大学の大学院の先生ということで、ジョークなども交えた研究発表みたいな書き方です。
エッセイとは違います。
コメント
へぇ〜、面白そう!
うちの母は、上京したての頃、駅名が読めなくて困っていたそうです。「ひぐれさと」が通じなくて、方言のせいかと悩んだそうです。ぷぷっ。私は東京の地名は読めちゃうから、言われて気づく感じですね。「青梅」も初見では難しいらしいですね。
私は「十余二」が読めなくて。今も時々忘れます(笑)。千葉県の地名、難しいですわ。
そんな話題満載の本を見つける才能がさすがです。
十余二は読めません、検索しても聞いたことすらありませんでした。
私も明日には忘れていそうです^^;
「ひぐれさと」はむしろそちらのほうが正解なのではというイレギュラーさですね。
千葉は「匝瑳市」の漢字は本に出てきました。
友だちは「がそんし」も読めていなかったし、うんうん、千葉も難しいです。
その漢字が読めるかどうかで出身地がわかるとか、いろいろ面白かったです。
ただ、文章はあくまでも研究発表です^^;;;
ほんとだ、面白そうですね。
イタリア語でイレギュラーなのは、か行でしょうか。
ca ci cu ce coと書くとかちくちぇこになってしまいますからね。(笑)
でも、断然日本語のほうが奥が深いというか複雑ですよね。
日暮里は東京に住んでいたからわかりますが、匝瑳市はお手上げです。
あそうだ、わが町Segniも読みにくいですよね。
セグニじゃなくてセーニ。(笑)
イタリア語はローマ字読みに近いと言われますが、やっぱり難しいです。
私は「g」が入る単語は好きではありません(笑)
ふと思うことがあります。
「警察」なんていう字を書きながら、私ったらどうしてこんな難しい漢字をスラスラ書けるんだろう?と。
いつどうやって覚えたのでしたっけねぇ。。。