[タイトル] 花物語 上・下
[著者] 吉屋信子
[形式] Kindle版
[金額] ¥1980(Amazonポイント¥6 利用後)(上下合計)
[内容] 「女学生のバイブル」と呼ばれた少女たちの物語短編集。
[感想]
表現にとても窮します。
好き嫌いの幅が大きいと思います。
面白いことは面白いです。
ちょっと飽きます。。。
[雑記]
[1行目]
—『花物語 上 (河出文庫)』吉屋信子著
「初夏のゆうべ。 七人の美しい同じ年頃の少女がある邸の洋館の一室に集うて、なつかしい物語にふけりました。」
https://a.co/fVt49tr
「女学生のバイブル」という説明と、花物語というタイトルにあるように一話ずつが花の名前になっているのに惹きつけられて読んだものです。
「鈴蘭」「月見草」などの他に「紅薔薇白薔薇」「黄薔薇」「玫瑰の花」というのがあるのがポイントでした。
著者は明治29年のお生まれです。
女学生はたいてい袴姿・・・な感じの時代背景です。
どうやら雑誌の連載だったらしいので、そのお嬢様女学生たちの悩みやら憧れやらが花のタイトルに因んで一話ずつまとめられています。
どんな「女学生のバイブル」かわからず読み始めましたが、すべて読んだ結果、当時は良家のお嬢様のロマンチックでドラマチックな悲運に憧れがあったと私は見ました。
それが時代遅れの物語かとういうと、果たしてどうでしょう。
男女平等や女性の地位向上も言われていますが、LGBTや同性婚も話題になっています。
女学生は現代だって内実ドロドロしていますし、大人になったオバサンだってドロドロしています。
ただ、それが「バイブル」だったというのがちょっとどうなのかなと・・・
私の頭が大混乱に陥った物語でした。
それはそうと、
先日、これ面白そうと思う本があったのですが、なんとなく頭の片隅に違和感があって自分のデジタル本棚を調べてみました。
ちゃっかりその本がありました。
面白そう、ではなく、面白そうと思ったけれど読んでみたらそうでもなかった、という本でした。
完全に忘れていました。
そういう本がとてつもなくたくさんあります。
これからしばらくは、自分の過去本の再読をしてみようと思います。
せっかく読んでも片っ端から忘れるなんて、勿体ないです。
持っている本ならお金かからないし〜。
コメント
読んでいない私が感じたのは、明治(それとも大正?)版源氏物語的な構成? 源氏物語も花の名前を付けていましたよね? 女子向け・主婦向け媒体はいつの時代もドロドロなんでしょうかねぇ?
あ、?だらけになりました。^^;
そのうえ、高尚さが足りない私は、西尾維新の花物語が真っ先に浮かんでしまいました。
若かりし頃、女学生のバイブル的なものを読んだことがあっただろうか…ジャンプとサンデーを読んでいた私にあるわけがないとため息が出ました。
西尾維新を知らなかったので今チラとAmazonを覗きましたが、あちらのほうがずっと面白そうです^^;
こちらは、絵でいうと中原淳一さん(昭和初期に挿絵で大人気)の世界観です。
登場する男性はお父さん、弟など家族が話しの都合上出てくるだけで、98%は少女です。
あの時代の世間的には、男女の話ではないので安全ということになっていたようです。
でも私は赤毛のアンのほうがずっと爽やかで安全だと思います。
私のバイブルは一応「少女」漫画に属します、えっへん!
補足。
西尾維新の作品は世界観と文体と登場人物の名前にクセがありますが、許容できれば面白さを味わえます。
「化物語」から始まる長編シリーズの、時系列で言うと(現時点では)一番後のお話が「花物語」です。
wikiでざっと見てみましたが<物語>シリーズったら長いこと長いこと!
こういう「シリーズ」ものって、後から参加するのは大変なのですよね。
本も映画もアニメも、リアルタイム体験者がやっぱり最強です。
でもどんな機会が訪れるかわかりませんので(身近に仲間がいたとか半額セールがあったとか諸々)、アンテナは立てておくことにします(^^)