パート先の窓口に外国の方々がいろいろな書類を持ってくるので、私たちはひとつひとつ確認します。
これは?奥さん?お子さん?
答えが返ってきます。
はい奥さんです、はいお子さんです。
外国の方々の気持ち、わかりますよねー。
「おくさん」「おこさん」1文字しか違いませんが、この違い、難しいですよねー。
ついついどちらも鸚鵡返ししちゃいますよねー。
「おく+さん」と「お+こ+さん」の違いを説明するのってとっても大変そう。
「奥さん」や「旦那さん」は日本人でも自分の身内に使います。
良し悪しや、正しい正しくないは、棚の上に置いておくとして、事実として使われています。
でも自分の子供を「お子さん」という日本人はさすがにいないでしょう。
これが間違いだと思えるためには、やっぱり文法の知識が必要です。
外国人の若い男の子がニコニコしながら「はい、お子さんです!」と答えてくれるのはとても可愛いので許しちゃいますけど、こういうところを抑えられるかどうかが語学の上級者への分かれ道になるのでしょうか。
コメント
なんだかんだ言ってとっても楽しい職場に移られましたね。^^
もちろんそれはロズレさんの感性がそうさせるのでしょうが。
こちらで何度かイタリア人に日本語を教える機会がありましたのでロズレさんの言わんとするところ分かるつもりです。
で、本当に難しいです、そのあたり。^^;
普通の生活ではなかなか出来ない体験をさせてもらっています。
配置換えになる4月までの間、楽しんでおきます。
外国人の話す日本語を聞いていると、日本語の難しさを実感します。
日本語を少しでも喋れるイタリア人はみんな偉いので褒めてあげてくださいね!
普段自分の使っている言葉を客観的に考えることはないので、
こういうお話はとても興味深いです。
お子さん、は自分の子供には使いませんね。
お父さん・お母さん、は自分の親に使うわけです。
ふと思ったのは、
お母上、はよその家に使う言葉。
母上、は自分の家でも使う言葉。ただし時代劇に限る。
あー、そういうことかー、と納得しました。
ランク付けなのですね。
子どもは、敬意を払うランクにいないから、敬語を付けて+1。
親は、敬語を払う対象だから、スタート地点が+1、敬語を付けて+2。
敬語の他にも、ニュアンスというか、話者の立ち位置で、適切な言葉のチョイスが変わりますよね。
というのも、知り合いのアメリカ人の先生が、自分の子どものことを「せがれ」と言っていたのです。
失礼にも、ぷぷーっ( ̄m ̄〃)と笑ってしまった私。
「日本語、間違ってないでしょ」とむっとされまして、
「年寄り臭い」と答えたのです。
その自分の答えに、自分でビックリ。
普段いちいち区別していませんからねー。でも、頭のなかでは分けられているんだなーと思いました。
ロズレさんはそんなネタにまみれていて、エキサイティングです。
身内で目下なんて二重に敬語の対象外ですよね。
例外も付きもので「お兄さん」はあっても「お弟さん」はあり得ない^^;
そんなルールを私たちはいつどのようにして会得してきたのでしょう。
倅かぁ、確かに昭和の香りがします。
今となっては逆になんかカッコイイかもしれませんね。
親父は意味が変化して残ってしまいました。
うーん、どれも外国人に説明しづらいものばかり・・・。
お弟さん!
生麦もビックリな言いにくさですね。
父親と親父。
明確に違うけど、なぜ違うんでしょう。
こうした不文律をいつの間にか会得してきたんですね、私たち。
先述の倅というのが、
天使の絵から抜けだしたような美少年の幼稚園児でして。
そういう意味でも、なんともミスマッチナ言葉でした。
美少年の幼稚園児ですか、それは本当にミスマッチです。
倅なんて絣の着物でも着ていそうな時代まで遡れるイメージがありますから・・・^^;
日本大好き外国人といっても、アニメ好きと黒澤映画好きでは覚える言葉が違うかもしれませんね。
件の「お子さん」の外国人の若者も、会社に入って周りの日本人に指摘されて、言葉と共に文化も学んでいってくれることでしょう。
アジアの人が多いので(東アジアから西アジアまで満遍なく)欧米の人よりはイメージ掴んでもらえるかな?と期待しています。