図書館にはさまざまな役割があって、本や資料を貸し出したり読み聞かせたりというのは身近なこととして思いつきますが、そうした出版物などを収集・保存するというのもとても大きな役割のひとつであります。
特に国立国会図書館となるとその収集・保存の規模は壮大なものです・・・と、学生時代に習いました。
デジタル化の時代となり、デジタルな出版物も収集・保存の対象になっていることは漠然と知っていましたが、今日『国立国会図書館インターネット資料収集保存事業』(リンクフリーなのでクリックどうぞ)というのを見て驚愕したのでちょっと書いてみます。
どういう事業かというと、
ウェブサイトの情報が消えて無くなる前にそれらを集めて保存しておく、つまりウェブアーカイブ(Web Archive)を作っています。
世界各国の国立図書館や公的機関が中心となって行っており、日本では国立国会図書館が2002年よりインターネット資料収集保存事業(WARP)を実施しています。
ウェブサイトにも当然著作権があるので、個人のブログが勝手に収集されるということはなく、収集対象は主に国の機関、独立行政法人、国立大学法人、特殊法人、地方公共団体、地方公社等のようです。
私はたまたま経済産業省の古い情報のURLがとても長くて変わっていたのを見てこのアーカイブに気が付きました。
ちょっとヘルプ画面の画面コピーをさせていただいちゃいましょう。
こんな感じなのです。
↓
なにこの長さ?
なんで「http://」と「www」がこんなに離れて?
と思いますよね、こういうわけなのだそうです。
国の機関のサイトなどにはあまり用がないかもしれませんが、例えば過去のスポーツイベントのウェブサイトや、「平成の大合併」前の市町村のウェブサイトなど、少し身近なところで興味がありそうでしたら覗いてみると面白いかもしれません。
『国立国会図書館インターネット資料収集保存事業』
それにしても、イマドキの図書館は収集物が膨大で多岐にわたって大変ですねぇ。
どんなすごいシステムが組まれているやら想像すらできません。
古い紙の書物を修復してデジタル化するのもテレビで見たことがありますし、人間の歴史が長くなれば長くなるほど後世の人の努力は増大するのでしょう。
※追記
私のことですから、どんな時も検索に「バラ」という単語を入れて一度は試してみます。
国や地方の機関等が収集されているわけですから、でてくるのは「茨城」「茨木」などの地名関係がほとんどです。
唯一花のバラに関係のあったウェブサイトは「公益財団法人 日本バラ会」でした。
コメント
もしやこれはと思ってリンク先を見て、ググッてみました。
私がかつて作ったサイトもヒットしましたよー。^^
基本的にベタ打ちでねー。ほぼ全ての要素を自分で作ったし、労力を注いだけど、ヒトからの反応はあまりなく(笑)。
Google先生だけは、評価ランクを2から6まで上げてくれたんでした。
私の同級生や先輩方には国会図書館に自書が収められている人々もいますが、自分には無縁だと思っていました。
デジタル化のお陰で、私の文章も国会図書館に保存される日が来ようとは(笑)。
自分の手による文章・図・デザインが国の手によって後世に残るってことですよね。ちょっと愉快です。
ロズレさんにこうして教えていただかなかったら、知らないままでした。
素晴らしいネタをありがとうございました!
きゃー♪
カッコイイです、めちゃくちゃカッコイイです!
もも先生、もも様!
学生時代ずいぶん通ったあの厳めしい国立国会図書館に保存されるサイトを作った偉人として敬い奉りまする
実は私、昔々、司書を目指していたのですが、落ちこぼれて一般企業に就職して・・・それっきりなのですよ^^;;;;;
私自身はまったくカッコ良くもなく、先生でもなく、封建的ヒエラルキーの底辺を自認する存在でしかありませんでしたの。
丸投げ上等ケンカ上等な日々の産物です。
な~んてホントのところを書くと、夢も希望も消えてなくなりますわねー。
でも、結果というものもかなりの威力があるものです。
結果を持っている、持っていない、の違いは大きいのです!
私はいつも「村人D」(その他大勢の更にトップ3落ち)ですから^^;
まずはイベントを覗いてみましたメニューだけですが、楽しめそうです。
>人間の歴史が長くなれば長くなるほど後世の人の努力は増大するのでしょう。
ですよね。
歴史の教科書がどんどん分厚くなって、テストの範囲が紀元前から30世紀までなんて言われたら、嫌ですよねー。
理科なんかでも、どんどん新しいことが発見されて、ナントカの法則っていうのが倍増していたら、私はもう無理!