先日古本まつりで買った本を読んでいます。
以下は、小山内健さんの10年くらい前の本に書いてありました。
19世紀末以降、フランスのバラに英語の名前を付けることや、イギリス独自のバラを作ることでカタログからフランス語を減らそうという風潮が広まっていました。
(「アーリー モダン ローズ」より一部抜粋)
そして、イギリスではディクソンさん、マグレディさんへと歴史が繋がっていったようです。
フランスとイギリスは、過去に戦争もしているし、海を挟んでお隣同士だし、当然対抗意識はバラ界にもあるでしょう。
日本と韓国の仲の良さと仲の悪さをみると、なんとなく彷彿とさせるものがあるような、気が?
イギリス独自のバラを作るのはまだいいとして、フランスのバラに英語の名前を付けるのは、後々たいへん面倒なことになるのですけれど、ねぇ。
日本でも、欧米のバラに日本の呼び名を付けるというのは散々やりました。
現代の私はちょっと面倒だと思っています。
そして日本でも日本独自のバラが数多く作られるようになり、日本語の・・別名や勝手な呼び替えではない正式な・・バラ名も増えました。
でも、日本はフランスが好きですから、日本のバラにもフランス語の名前を付けてしまいます。
「おフランス=お洒落」というイメージは現代でも固定されているのでしょうか。
イギリスではどうでしょう。
オースチンさんはフランス語は使っていなかったでしょうか。
なんだかバラも大変です。
日本のバラは、あまりキラキラネームにならないことを願っています。
意味のある名前なら何語でも私は構いません、勉強にもなるし。
コメント
面白いです。
イギリスがフランス語を、フランスが英語を避けるわけですね。
まあ、日本も独自の名称を付ける時代もありましたから、人様のことを笑えませんね。
伊豆のバガテル公園にはフランスのバラだらけだったような記憶があります。ロンドンのリーゼンツパークにはアメリカのバラがあったけど、フランスのバラはなかったかも?
なんて記憶を辿るのも楽しかったです。
意味があるなら何語でもというのがさすがです。私はドイツ語だと覚えられないです。あとチャイナローズも。
二国間のあれやこれやは、根は深そうですからね^^;
戦争そのものだけでなく、政治でも経済でもなく、文化にも大きな影響があるというのがなんとなく複雑です。
言葉はアイデンティティですから、アメリカのバラはあってもフランスのバラはないというのも成る程と想います。
小山内さんも目の付け所がさすがです(^^)
ちょっと話がずれますが、チャイナ・ローズの多くは
中国人の富豪が、収集したバラに独自の名前をつけてしまったと聞いています。
それらを中国産のバラと紹介してきたようなので、
最近のテクノロジーでバラのDNAを調べれば、そのあたりも解明できると思います。
そうして、少しはバラの総数を減らすことはできないものでしょうかねぇ。
焼け石に水かな?毎年たくさんの新しいバラが生み出されているのだから。
何が言いたいのか本人もわからなくなってきました。(汗)
発見者に命名権があるのは彗星も同じですから、なかなか文句も言いづらいです。
最近のテクノロジーでいくつかのバラは統合されているようですが、それ以上に増えていますね^^;
バラが年々減っていくよりはいい、、、ということにしておきましょう。
もしも世界にバラが10種類しかなくなったら、私はやることがなくなっちゃう!(笑)