古本の中から「バラエン」というものを見つけました。
昭和初期の植物の通販目録です。
「バラエン」というタイトルなので薔薇の目録かと期待しましたが、植物全般の目録で薔薇も含まれるというものでした。
私が買ったのは「新發賣品と特價提供號」と「五月の特賣品」。
旧字がちゃんと表示されていますか?^^;
昭和6年と昭和8年の発行なので旧字だらけなんです。
発行は「株式会社薔薇園植物場」、兵庫県の会社です。
検索してみると現在の「有限会社 薔薇園植物場」さんではないかと思われます。
明治24年から花卉生産を始め、大正10年には薔薇の取り扱いを始め、昭和初期に植物目録を作成し全国に向けて植物各品目の通信販売を始めた歴史ある会社です。
この昭和初期の通信販売の目録を今回私は手に入れたのではないかと思います。
古い目録なので詳細に紹介させていただいても問題ないでしょうねぇ?
本館にまとめるつもりですが、読んでいるととっても面白いので薔薇以外の部分もこちらで少しずつ紹介していきますね。
今日はまず表紙と
薔薇のページのイメージを。
昭和6年。この目録さん、喜寿ですわ(^^)
コメント
すばらしい!戦前の園芸書ですね。この頃にバラを見事に育てられる方はどんなライフスタイルだったのでしょうか。間違いなく、大正生まれか明治生まれの方が読まれたんでしょうね。なんてハイカラなんでしょう。私、こういう近代(明治・大正・昭和)の古いもの、大好きです。西洋化が進み、ヨーロッパのオシャレなスタイルに憧れた時代。本当にロマンチックですね。
私もPenmanship関係の本で、昭和8年モノを持ってます。(また、戦火をくぐりぬけたような本もあります。)旧仮名遣い、旧漢字で読むのにかなり楽しいです。それで、本当に素晴らしくハイカラな香がします。ロズレさんは古書に興味はありますか?私はいつもそんなサイトを見ています。
この「バラエン」、興味津々です。。。
今のローザリアンとは比べ物にならないくらいの苦労の人々だったのでしょうね。薔薇は皇室や政財界にも浸透していましたし、ハイカラという点でもレベルはかなり高かったことでしょう。
あの飾り文字(と言って良い?)もやはりかなり遡りますか。日本の先駆者達の”熱”を感じられるのは嬉しいことですね。
一応、端くれですが、出身は国文で、ある程度は読まされたものですが、旧字の時代はあまり得意ではありませんでした。でも不思議と薔薇本なら読む気がします(笑)