ローズウォーター

最近の私のお買い物はこちらです。
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これは「ローズウォーター」というシロモノです。平たく言うと「バラ抽出水」です。
まーたKさんたら何やってんだか・・・って思いました?
だって、どういうものか知りたかったんですもの・・・^^;
黄木香薔薇の盆栽を見た時から私のアジアブームが始まりました。
現代の薔薇は、東洋の薔薇と西洋の薔薇が掛け合わされてできたもの。
ノイバラ、ハマナス、にっぽんちゃちゃちゃ。
そして中国から選ばれて西洋に渡ったヒュームズ・ブラッシュを入手し、遅ればせながら中東のロサ・フェティダ・ビコロールを追加。
どうよ!このオリエンタルラインナップ!!←腰に手を当てニヤリ
で、ふと考えました。
日本では野ばら以外の薔薇は観賞用でした(野ばらは鑑賞すらされず)。
現代のガーデニングブームも然り。
中国はどうなのでしょう、公園やお寺に薔薇が植えられているのを見ました。
中国でも”市の花”というのがあって、薔薇はいくつかの市の花に制定されているはずです。
そして、中東は・・・。
イラクとかサウジアラビアとか、薔薇は”国花”です。
市の花などではなく国の花です。
日本における桜は正式に国花として制定されているわけではありませんが、日本国民老若男女が知っており、季節になればヤレ開花だヤレ前線だと大騒ぎ。
それと同じように考えると、薔薇を国花とする国にとって、薔薇は一部のマニアだけでなく全国民に認知され、全国民に誇りにさえ思われている花、と解釈できます。
でも、全国民がガーデニングブームを引き起こしているわけではないと思うのです。ブルガリアで茶摘のように女性たちが薔薇を摘んでいる写真をよく見かけるように、中東の薔薇も収穫系なのだと思います。
しかも、香油にすると大変高価になりますので・・・産業としてはあるかもしれませんがそういう理由で国花になるとも思えません・・・庶民にまでくまなく浸透できる薔薇は、ローズウォーター以外に考えられないのです。
中東の薔薇に関する資料はあまりありません。
有り難く読ませていただいた雑誌の記事によると、中東では日常生活に不可欠の香料や薬品や清涼剤としてローズウォーターを利用しているそうです。
イランではガラス瓶に詰めて乾物屋をはじめ至るところで売られているとか。
モロッコでは薬屋で必要な分量を瓶に詰めてくれるとか。
(参考資料:なごみ 2008年2月号 淡交社)
国民が毎日毎日日常生活のどこかでローズウォーターのお世話になっているとしたら・・・薔薇が国花になってもちっとも不思議ではありません。
 
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とりあえずお安そうなものを注文したところ原産国はアラブ首長国連邦でした!
お店の説明によると原料はイラン産でアラブ首長国連邦で詰めているそうです。
ちなみに、お安いものを見つける時の検索キーワードは「ローズウォーター 食用」をお薦めします。「ローズウォーター」だけだとお高いコスメ系がぞろっとヒットしてきます。
念のため私が買ったのはこれです。
 
ローズウォーターの使い方の例としては、前述の雑誌によると、
・部屋や家具、衣服、風呂水などを薫らせる
・手や顔、身体に振りかける
・砂糖や蜂蜜を加えて甘味飲料にする
・菓子や料理の香り付け
などだそうです。
その他インターネットでは、ストレートティーに少し入れる、洗顔後の保湿パック、アイロンがけのスプレー、ブローの前のヘアミスト、などの使い方がありました。
 
さーて私はどうしましょう。
え?考えずに買いましたよ、もちろん(笑)
開けてしまうと、早く使い切らないといけないと思うのでまだ香りもかいでいません^^;
 
日本の私たちの薔薇のイメージが世界共通とは限りません。
世界は広い。
でも、薔薇は薔薇。違うのは人。
 

コメント

  1. Keiko より:

    なんか興味わいてきました。
    イタリアでもそんな風に使われているかといえば、
    そうでもないみたいです。
    きっと昔はそうだったんじゃないかと思いますが、
    こちらも最近はお高いスキンケア商品が幅を利かせていますからねぇ。
    でも、探してみます。
    見つかったらまた報告しますね。

  2. ラ・ロズレ より:

    ローマ帝国時代から薔薇好きでしたからね~。
    ネロさんなんて極悪人と言われていますが、反面薔薇大好き青年だったそうなので、ローズウォーターなんか頭から浴びていたのではないですか?^^;
    薔薇の化粧水などは私も高いお金出す気にはなれませんが、このお水は、なんだか世界の薔薇の原点に返ったような気がちょっとしちゃいました。

  3. Keiko より:

    あ、はいネロさんはキリスト教徒から極悪人に仕立て上げられていますが、風雅を好むなかなかの人物だったという話です。
    皇帝じゃなく俳優にでもなっていたらきっともっといい風に名を残したでしょうに・・・

  4. ラ・ロズレ より:

    本当に、現代に生まれていたら「薔薇の皇帝」なんてマスコミにもてはやされていたかもしれませんねぇ。
    それか、現代でも薔薇を消費しすぎて仕入れが間に合わなくて周りのみんなが物凄く怒られて「ローズウォーター使いすぎ!」ってやっぱり極悪人呼ばわりされていたか、どっちかでしょうね^^;