絵を描く人々

M’s Tea Time ルドゥーテの生誕地より
 
薔薇の画家ルドゥーテさん。どうもナポレオン妃ジョセフィーヌさんとの絡みが印象深いので、ルドゥーテさん自身がベルギーの人だということをついつい忘れてしまいます。
松本さんがロンサールとルドゥーテの取材でフランスとベルギーに行くと仰った時も、咄嗟にベルギー → アンネ・フランクが浮かんでしまいました。
 
私は、絵を描くのって苦手なんです。嫌いというか、どうしていいかわからなくて、小学校の図工の時間も中学校の美術の時間もひたすら困惑して過ごしました。
それを踏まえて、聞いてくださいね。
写生ってよくさせられましたね。じぃーーーっと見ていると樹の葉なんてそれはそれは複雑な色と形で、しかも一本の樹にゴマンと葉っぱが付いていて、これってどうして紙に描けるのよ?とすごく悩んだことがあります。
油絵なんかを見ると、葉っぱなんて描いていないではありませんか。色とりどりの絵の具がベタッと付いているだけ。それなのにどうして樹に見えるの?とも思いました。
ルドゥーテの絵を見た時に、やっぱり世の中には葉っぱをちゃんと一枚一枚ある通りに描く人もいるんだ!と目からウロコでしたよ。
だからといって私には到底無理ですが。薔薇の刺なんて3本も描いたら「あ~もうイヤ!」って言うに違いありません。
今でもよく覚えているのが、小学校低学年の夏休みの宿題です。
絵を描けっていうので、しょうがなく(笑)夏祭りに行った絵を描こうとしたんです。
確か母と行ったんだったと思います。
母と自分を描いて、あと、誰がそこにいたか知らないし、どんな人がいたか知らないし、大人を描くとか子供を描くとか何を描くとか考えているうちに面倒くさくなって、知らない人は描けない!と結論付けて、ずいぶん「サッパリ」した絵を提出したのです。
当然問題になりましたね。お祭りの絵なのにこんなに淋しい絵を描く子は性格に問題があるのではないか、と思われますよね。ま、実際問題ありですが^^;
先生から何か注意されたような記憶があります。
知らない人がどんな顔でどんな洋服を着ていたかわからなかったから描けなかったのですけれど、そう思うこと自体いかに私が困惑していたか、おわかりいただけますか?
それですごーーーくテキトーに何人か意味もなく書き加えたら、とっても誉められて、子供心にものすごく腑に落ちなかったのを覚えています。
絵を描くということ。
どういうことなのか、本当にわかっていませんでした。結局今もです^^;;;
 
そういう変な思い出があったりして、図鑑の写真の代わりになるくらい花も葉も刺も細かく描かれたボタニカルアートってちょっと好きだったりするのです。

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