薔薇語トーク

先日深大寺にお蕎麦を食べに行った”ついで”に神代植物園でローズヒップの写真など少々撮り(いくつになっても花より団子)、講演会も聞いて参りました。
~パリ バガテル公園国際新品種コンクール100年記念に因む~ということでこの秋トークショーと講演会が開催されていたのです。
◆10/20 山本健生氏の講演会
「~日本人初のバガテル留学生~私のバガテル体験記」
(この時は講演会の記事をまだ読んでいなかったので行き逃しました・・・)
◆10/27 小山内健氏のトークショー
「~100年続く薔薇への祝福~フランス バガテル バラ新品種国際コンクール」
(この日は東京は台風だったので植物園に行く気がおきませんでした・・・)
◆11/4 御巫(みかなぎ)由紀氏の講演会
「~世界を翔けるバラの研究者による~北欧の野生バラとバラ園」
(この講演を聴いてきました(^^)v)
 
御巫さんは千葉県立中央博物館資料管理研究科の上席研究員だそうです。
なんかカッコイイ~。
 
ヨーロッパでは薔薇は「文化遺産」として認められているらしいです。
「国際ヘリテージローズ会議」というオールドローズなど古い薔薇の保存会議もあるし、フランスでは国内の世界遺産会議に薔薇部門もあるということです。日本では厳島神社や屋久島と薔薇は同列には並びませんね。並んでしまっても逆に困る気もしますが^^;
パリのバガテルのお写真を見ながら「そこ行ったぁ~!」と心の中で叫んでおりました。真夏でしたけど、行くの大変でしたけど(フランス語も英語すらしゃべれない私)、行っておいて良かったです。本館Rose Gardenの「Roses from all over the world 世界の薔薇」に写真がありますので、真夏の写真なので期待せずに暇で暇でどうしようもない時にでもご覧下さい^^;;;
 
北欧の薔薇のお話しも面白かったです。
北欧の寒さは半端ではありませんから、バラ園にはほとんどハイブリッド・ティーのような品種は植えられていないそうです。ハマナス系などの寒さに強い品種ばかりのバラ園なんてちょっと楽しそう。みんなブッシュで見栄えがしないかと思いきや、ナント原種系でスタンダードまで作ってしまっているそうです。さすがにスタンダードは冬には掘りあげて春に埋め戻すようですが。でもブッシュの薔薇はもちろん植えっぱなし。それでも北欧の冬を越すのですから野生って凄いものです。
それと、接木もあまりしないそうです。折れやすいからでしょうか。
寒くて困ることばかりではありません。湿気があって気温が低いと綺麗な花が咲くのだそうです。早い話春から日本の秋薔薇状態ということでしょうか。日本では見られないような素晴しい花を咲かせると大絶賛でした。
御巫さんが北欧で撮った薔薇たちのお写真などたくさん見せていただきましたが、その説明で出るわ出るわ。
カニナにガリカ、ハイブリッド・スピノシッシマにハイブリッド・ムルティフローラ、ロサ・ナニナニにロサ・コレコレ、ロサ・ホニホニはロサ・モニモニと同じであるとかないとか・・・エトセトラ・・・
聴衆を見回すと皆私よりも上のおとーさま&おかーさまでしたので当然の世界だったのかもしれませんが、うっかり「薔薇の講演?面白そう?」なんて入ってきてしまった人がいたとしたら半分以上「???」だったことと思います。
私?そりゃ専門の研究者の方のお話しを全部理解したとは恐れ多くも申しませんが、言葉の意味はちゃんと理解できました。
私ったらいつの間にこんなにオタクになっちゃったんだろう、オソロシヤ~(笑)
こう言ったら研究者の方には失礼でしょうけれど、専門の方と薔薇語が通じた満足感と言うのでしょうか、しょうもないですが^^;なんかちょっと末席ながらお仲間に入れていただいた気がして楽しかったです。
 
花フェスタでも御巫さんの他に髙木絢子さんや野村和子さんと巡るガイドツアーなんていうのもやっていたようですし(花フェスタじゃ遠い(涙))探してみるといろいろお話を伺う機会もあるのかもしれません。お庭での栽培やら剪定やらのガーデニング講座だと私は分野が違うので、薔薇の研究のマニアックな講演が時々あればいいなと思います。(需要は少なそうですが^^;)
 
神代植物園の園長さんという方をはじめてお見受けいたしましたが、おじさま・・・おやじとかおっさんとかではなく・・・おじさまという感じの方でした。
神代の薔薇は古木だというお話をされました。御巫さんによると、バラ園の薔薇は普通数年に一度新しいものに植え替えられるのだそうです。あの薔薇を見よう!とバラ園に行った時に、大きく充実した株を見ることができる年もあるけれど植えたばかりの小さい株を見ることになる年もある、というわけです。
神代のように植え替えないバラ園は他にはないとのことでした。
「盆栽のように」と表現されていましたが、本当に神代の薔薇は太くて立派な古木がたくさんあります。冬に剪定されて”鹿の角”になった時の見事さはそういう理由もあるのでしょうね。
 
ところで。
皆様は私の書いていること、同調はしていただかなくても結構なのですが、何を言っているのかはご理解いただけてます、よね?

コメント

  1. Keiko より:

    このところいろいろあってご無沙汰していたのですが、
    久々にうかがったらその語り口の熱気になぎ倒されそうになりながらもしっかり最後まで読ませていただきましたよ。
    そして・・・おっしゃっていること良く分かりますです。
    一言で言っちゃうとつまんないかもしれないけれど、
    「ロズレさんは、バラが好きなんだなぁ」
    とつくづく思わせるないようでした。

  2. ラ・ロズレ より:

    あはは^^;
    ま、身も蓋もありませんが、結局病気なんですね^^;;;
    昔からそうなんですよ、好きなことはとことん好き、好きでないことは世間でいかに流行していようとも全く興味無し。
    偏った性格で困ることも多々。
    それにしても、そんなに熱気ありました?(笑)
    自覚できていないところが私も重症ですねぇ(^^ゞ