<なごみ>日本古来のバラ

茶道を中心とした日本文化を紹介する雑誌『なごみ』の2011年5月号の特集は「万葉の時代から江戸・現代へ 日本古来のバラ」です。
私は茶道はやっておりませんのですが、ニッポン大好きニンゲンでこういう情報はどういうわけか知っています^^;
 
今回の特集は雑誌の3分の1ほどもページをバラに費やしています。素晴らしい!
バラの特集と言って表紙にカラフトイバラを持ってくる雑誌が他にあるでしょうか。
ページをめくると、サクライバラ、ハマナス、サンショウバラ、ツクシイバラ、など、など、素敵なバラに出会えます。
撮影は我らが松本路子さんです。
 
日本古来の・・・ということで、万葉集、常陸国風土記では棘ばかりが注目された、という話しから入ります。
確かに、野いばらの花はあんなに可愛らしいのに「茨」(茨/荊=棘)呼ばわりですものね。
 
そしてさすがは日本文化を扱う雑誌で、若冲さんをはじめ、袱紗や鍋島のお皿などの美術工芸のバラもあります。
バラの茶花も素敵です。モダンな器に長く垂れた黄モッコウ(ルテスケンス)も、古美術の壺に盛られた白モッコウ(アルバ)も、気品があって何とも言えずカッコイイ!のです。
 
松島の円通院もベルギーのヘックス城も、薔薇物語は多岐に渡ります。
 
私の大好きな皇居東御苑のバラ園と草ぶえの丘バラ園も紹介されていて、松本さんのお写真がこれまた絶品!
 
文章は、高橋睦郎さんや大場秀章さんが担当されています。
 
どうです、ちょっと聞いただけでもかなり充実しているでしょう?
更に面白かったのは、小特集が「初夏をのりきるハーブティー」なこと。
ここでハーブティーを扱うものなの?と驚きました。
 
普段、園芸誌コーナーは皆様頻繁にチェックをされていると思いますが、意外や意外、園芸誌以外でもバラ特集をやっているのだということを是非お知らせしたいと思います。
 
雑誌はどこの書店にもあるというものではないかもしれません。
三省堂(あの駿河台の天下の三省堂)で見つけられませんでしたが、近所のイトーヨーカドーには置いてあります。
見つけられない方のために、いくつかのリンクを下に貼っておきます。
よろしければご利用ください。
なごみ 2011年 5月号、4月28日発売です。永久保存版ですぞ!
 
 
淡交社ホームページ
 
新刊なので今日現在本の画像がまだ出ていませんが、こちらでも予約購入できます。
  
アマゾン

 
楽天 

コメント

  1. Keiko より:

    ほほぉ、なるほどぉ。
    とおもうとともに、ロズレさんのアンテナの広さにいつも脱帽しています。
    >バラの特集と言って表紙にカラフトイバラを持ってくる雑誌が他にあるでしょうか。
    きゃはは・・・そのうち主流になったり。。。しないか。(笑)

  2. ラ・ロズレ より:

    日本の雑誌なら、表紙はハマナスでも照葉でも何でも大歓迎です。
    そしてそれを目にした方々が「今月はバラ特集ね」と即座に納得していただけるのなら、こんな素敵なことはありません。
    雑誌の中のバラの棘の話で気がついたことですが・・・
    昔むかーし、近所のあちらこちらに”有刺鉄線”がありませんでしたか?
    あれを何の気なしに”バラ線”と呼んでいませんでしたか?
    失礼しちゃう呼び名だわ!と今思います。

  3. matilda より:

    若冲「動植綵絵」昨日から4夜連続でBSプレミアムで始まっていますね(゚▽゚*)
    京都国立の200年の時と相国寺と2回近くで見ました。
    若冲Loveにとっては至福の時間でした。
    「薔薇小禽図」は少し地味目ですが白バラの透明感と後ろにあるピンクの小薔薇いい感じです。ただ・・薔薇の始まりらへんの黒い木のような模様はどうなんでしょう・・若冲の絵にはこんなあらま、どうしたん・・みたいな所がいっぱい!
    『なごみ』は裏千家さんの月刊誌で何気に「ほぅ~」とか「へぇ~」とかの特集が。
    5月号は「薔薇」買ってみよう~

  4. ラ・ロズレ より:

    まぁ、matildaさんは”若冲Love”でしたか!
    最近ますます人気が高まってきたようなきがします。
    なごみには「薔薇小禽図」がドドーンと大きく載っていますよ♪
    黒い木のような模様・・・あれは私は鱗みたいに見えてちょっと怖いのです^^;;;
    でもまぁ、それはそれとして、バラ特集は内容充実していますので、ご購入をオススメします。

  5. Ms より:

    ラ・ロズレ様
    『なごみ』の特集を紹介してくださって、ありがとうございます。
    ほぼ1年がかりで撮影したので、楽しんでいただけたら、とても嬉しいです。
    日本のバラの原種を探して、きれいに咲く時期に合わせて撮影、というのも案外大変なのですよね。
    好きでなければ出来ない!と嘆きながら、嬉しそうにあちこちでかけておりました。
    もうすぐバラ狂騒曲の序奏が聞こえてくるような・・・。今年も!!!ですね。

  6. ラ・ロズレ より:

    発売おめでとうございます!
    バラは毎年違うし、毎日だって違いますもの、各品種ごとに一番良い時を狙うのはどれだけ大変か、私も少しはわかります。
    まだだなと思って、次に行ったら、もう散ってた・・・などという間抜けなこともしました。
    最近風が強いですね。
    狂想曲は、いきなり交響曲第四楽章風に大荒れではなく、軽くバイオリンあたりから入って欲しいものです。