<保存版>
※「はじめに―会議の記録について」をご一読ください。
2012年6月1日(金) 国際ヘリテージローズ会議1日目
08:15–開会式(会場:国立歴史民俗博物館)
バラ研究における最近の話題
08:30–09:20講義 1ヴィル・ヴィララガヴァン(インド)
09:20–10:30講義 2岡木健太郎・在原温美ほか(日本)
10:30–11:20講義 3趙世偉(中国)
11:20–12:10講義 4大場秀章(日本)
12:30–18:10デイ・ツアー(昼食付)
12:30–国立歴史民俗博物館発
13:15–15:00貝殻亭(昼食・庭園見学)
15:30–17:30京成バラ園
18:10ホテル着
19:00–20:00WFRS会議:ヘリテージローズ委員会および保存委員会(ホテル3階ライラック・ルーム)
20:00–21:00WFRS会議:出版委員会(ホテル3階ライラック・ルーム)
(時間等必ずしもこの通りではありませんが大体の目安として載せておきます。)
(国際ヘリテージローズ会議公式HP(以下公式HP)より抜粋)
【講義1 ヴィル・ヴィララガヴァン(インド)】
持続可能なバラ栽培 ― インドの夢
ヴィララガヴァンさん:
化学修士で、早期退職後は1967年から始めていたバラの育種に専念。
温暖な地域、とくに熱帯地域での高温多湿に耐える新しいバラを作るための育種を行っている。
(公式HPより抜粋)
講義:
・バラの育種を始めたころ
・作出したバラ、草ぶえの丘にも植えられているバラ
・ロサ・クリノフィラを使った育種
・ロサ・ギガンティアを使った育種
・新しいHT
・ロサ・ラウィエガータを使う(進行中)
・ロサ・ロクスブルギイを使う(未来)
草ぶえの丘バラ園の「インドの夢」エリアでは、ヴィララガヴァンさん作出のバラを多く見ることが出来ます。
【講義2 岡木健太郎・在原温美ほか(日本)】
「日本の野生バラの香り」
岡木さん・在原さん:
岡木さんは豊玉香料(株)の品質管理部員、在原さんは「バラの香気成分発散部位の解析」という卒業論文を書いたNPOバラ文化研究所員。両者共「日本の野生バラ香気研究プロジェクト」メンバー。
(公式HPより抜粋)
講義:
・日本に自生している16種類のバラ
・香気成分の採取地
・実験方法
・結果
・結論
・今後の展望
岡木さんと在原さんが交互に発表しました。
この会議の中でいちばん若い年齢層の方たちだと思います。
【講義3 趙世偉(中国)】
「美しいバラを薬用・食用にも?–中国のヘリテージローズの重要性–」
という予定になっていましたが、実際の講義のタイトルは
「Chinese Roses as Food, Medicine and Symbol」だったので「食用、薬用、象徴としての中国のバラ」というところでしょうか。
趙さん:
北京林業大学で園芸学の博士号取得後、北京植物園に勤務。北京植物園園長。
(公式HPより抜粋)
講義:
・中国文化におけるバラ
・中国でのバラの呼び名
・絵画・磁器等に見られるシンボルとしてのバラ
・薬としてのバラ
・食品としてのバラ
・ナニワイバラ(金櫻子)の効能
・十六夜薔薇の実の食用
・北京植物園の紹介
話したいことがたくさんあって内容を推敲し続けたために、事前に配布された日本語のプリントと少し内容が違っていました。
その甲斐あって(?)勢いのあるお話しは面白かったです。
【講義4 大場秀章(日本)】
「テリハノイバラの学名について」
という予定になっていましたが、実際の講義のタイトルは
「Rosa wichuraianaの正しい名称」でした。
大場さん:
理学博士。東京大学名誉教授。
中国西南部~ヒマラヤ地域の植物分類学および植物地理学が専門。
著書は「オールド・ローズ・ブック―バラの美術館」、「バラの誕生―技術と文化の高貴なる結合」等。
(公式HPより抜粋)
講義:
・Rosa wichuraianaとRosa luciaeのクレパン氏の考察
・日本のバラ研究の歴史
・Rosa luciaeの正体
・Rosa luciaeと近縁の種
最近出版されてラ・ロズレでも紹介した本「日本のバラ」も大場さん監修です。
大場さんの講義は日本語の資料を見ても「基準標本が・・・」「国際命名規約の優先規則に・・・」「近代植物分類学と二名法の・・・」と単語が難しいのにそれが全部英語になったらもう・・・・・・
でもお話しが聞けたということそのものが嬉しいです。
デイ・ツアーには不参加なので記録はここまでです。
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